暑い夏。
夏と言えばそうです。サメ映画です!!
ゾンビなみに本数が多いジャンルですが、駄作が多いのもまた事実。
とはいえ、劇場公開作品でしたら、ある程度のクオリティがあるので安心でしょう(多分)。
前作『海底47m』はそこそこ面白かった記憶がありますが、断片的にしか覚えてないんですよね...(オジサンあるあるですが)。
本作は直接的なつながりは無いとのことなので、そこは一安心。
存分にコワがらせてくれ!!
(日本公開2020年 上映時間/1時間30分 監督/ヨハネス・ロバーツ)
ストーリー
消極的な性格のミア(ソフィー・ネリッセ)は、義理の姉妹のサーシャ(コリーン・フォックス)とうまくいかず、高校生活もいじめに合うなど冴えない毎日を送っていた。
ミアの父親は二人の仲を縮めるため、船中からサメを鑑賞するツアーに参加するよう勧める。
当日、現地で友人のアレクサとニコールに出会った2人は、遺跡が眠る海底洞窟を探索するケーブダイビングに誘われ、4人は海に潜る。
神秘的な海底遺跡に目を奪われるが、そこで盲目の巨大ホオジロサメと遭遇してしまう...
感想
静かな滑り出しから、洞窟に閉じ込められてからのサメ出現。残量酸素を横目に脱出サバイバル。
そこそこ面白い映画だとは思います。ただ...
日和りすぎなんですよ。観客に。
確か、レーティングが無かった映画だと思います。そーいうのがキライな人も楽しめる動物パニック映画。
結果として、残酷描写は最小限にするしかなく、サメ映画特有の刺激(脚チョンパ。引き揚げたら下半身はどこ?etc)が薄目です。
あと親切心でしょうが、ヘンなものを付け足してるのも気になります。
海底魚が近づき驚かせるシーンなんか、魚が大きな声出しますし(声ださんだろ、さすがに!!)。
音楽でコワがらせるのなら分かりますが、サメが近づくと効果音流したり。分かりやすくするつもりがもはやノイズにしか聞こえません。
ただ彼女たちのサバイバルは、しっかり描いているので退屈はしませんが。
残念なのは、とにかくラスト間際の展開。
脱出できたかと思いきや、とんでもない地獄絵図が待ってます。
「これはさすがに陰惨過ぎ...」
と衝撃を受けたのもつかの間、ありゃりゃの展開に。
「ちょっとそれはムリだろ。ムリ過ぎだろっ!?」とお口アングリです。
ある意味、記憶に残りそうな映画にはなってしまいましたが...
ただ、この映画のストーリーは、監督のヨハネス・ロバーツ自身が書いているんですよね。
彼は前作『海底47m』を低予算ながら大ヒットさせており、本作もそれなりの数字を求められたのは間違いありません。
多分、ラストの展開は当初と違っていたものと(個人的に)思われます。
制作会社の指示や、大多数の観客受けも考えて、あーなっちゃたんだなと。
商業映画なので仕方ないとは思いますが、もっとガツンとした衝撃が欲しいんですよね。ホラー映画のカテゴリーであればなおさら。
大人の事情もわかるんですけどね...
満足度 50点