巨大ハリケーン

+人食いワニ

 

この単語だけで、非常に恐ろしい想像をしてしまいますが...

 

本作『クロール -凶暴領域-』は、その最悪な悪夢をものの見事に映像化してみせます。

 

監督は、数々の傑作(『ピラニア3D』『ハイテンション』)を撮り続けるホラー界の若き帝王。

 

アレクサンドル・アジャ

 

そしてプロデューサーはあの『死霊のはらわた』シリーズでお馴染み。

 

サム・ライミ

 

本作が劇場公開された時の興奮は忘れません。

ホラー界最凶コンビが送る、ディザスター&モンスターパニック映画です!!

 

(2019年公開 上映時間/1時間27分  監督/アレクサンドル・アジャ)

 

  ストーリー

 

カテゴリー5の巨大ハリケーンが接近しているフロリダ州。

 

競泳選手の大学生ヘイリーは、姉から父と連絡が取れないとの連絡があり、フロリダの実家に戻る。

 

地下で大けがを負い気絶していた父バリーを発見するも、彼女の前に獰猛なワニが姿を現す!

 

  登場人物

 

ヘイリー・ケラー /カヤ・スコデラーリオ

 

今回2回目の鑑賞に辺り、さらっとカヤ・スコデラーリオのことを調べたところ、なんとバイオハザード最新作『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』クレア・レッドフィールド 役であることが判明。

 

本作のヘイリーは、絶望的な状況をサバイブしていく力量と、ワニに噛まれても、全くひるまないガッツの持ち主。

 

おかげで途中から、彼女のことがクレアにしかみえなくなりました...

 

 

デイブ・ケラー/バリー・ペッパー

 

バリー・ペッパーは『プライベート・ライアン』で狙撃兵・ジャクソン二等兵を演じていた、キャリア豊富のカナダ人俳優です。

 

あっさりワニに喰われるかとおもいきや、重傷を負いながらも、様々な機転を利かして娘をサポート。ヘイリーに負けず劣らずのド根性の塊でもあります。

 

ちなみに彼の愛犬のシュガーくん。メチャ可愛いです♪

 

  感想

 

本作はハリケーンとワニの恐怖に立ち向かう親子の話ただそれだけです。

 

舞台も親子の実家とその周辺のみという、割り切りのよさ。90分にも満たない上映時間は、余分なモノを徹底的に排除した結果です。

 

主人公たち親子も、感情移入出来るキャラクターであり、彼等の行く末を案じることが、さらに恐怖を倍増させます。

 

肝であるワニの出来は、

恐怖の対象そのものです!!

 

皮膚の質感、動きはCGとは思えない生々しさ

 

盗人三人組(生け贄担当)が、貪り食われる凄惨さ

 

浴室内で襲われた時に改めて分かる、その圧倒的な巨大さ禍々しさ

 

まるで自分が、ワニに遭遇してしまったかのような恐怖を、これでもかと見せつけてくれます。

 

ハリケーンの描写も素晴らしく、暴風雨から堤防決壊の大洪水までリアリティに満ちています。

 

一時、様々なモンスターパニック映画をよくレンタルしていたものですが(1,000円で4本借り、内1本みたいな)、当然裏切られることも多いこのジャンル

 

本作は、その積年のうっ憤を晴らしてくれるワニ映画の大傑作でした。

 

 

満足度 75点