シン・ウルトラマン
空想特撮映画
シン・ウルトラマン、遅ればせながら観に行ってきました!
気が付けば、映画館に行くのは今年初めて。レイトショーのためか、観客年齢層は高く、自分と同世代かそれ以上の中高年軍団。
ウルトラのオールドファン(Qからレオまで)ではありますが、シン・コジラほどの期待感はなく、公開当初はスルーしていました。
ただ公開から時間が経つごとに本作品が気になり始め、ネタバレ嫌いとしても今観ないと、「気が付いたら全部知ってた」となりかねず、劇場に足を運んだ次第。
どうせなら、ウルトラマンの雄姿は大きなスクリーンで観たいですしね♪
巷では賛否両論みたいですが、その真相は如何に?
(上映時間 1時間53分 監督/樋口 真嗣)
※未見の方は、ややネタバレ注意なのでお願いします。
ストーリー序盤
巨大不明生物が不定期に襲来するようになった日本。
巨大不明生物は「禍威獣(かいじゅう)」と呼称され、日本政府は防災庁を設立。同庁内に禍威獣特設対策室、通称「禍特対(かとくたい)」を設置した。
禍特対の指揮により、禍威獣第5号、第6号は駆除に成功するが、禍威獣第7号「ネロンガ」に対しては、有効な手が打てない禍特対と自衛隊。
その時突如、空から謎の巨人が現れ、強力な光波熱線でネロンガを撃退。
巨人は「巨大人型生物ウルトラマン」と呼称されることとなる。
登場人物
ハチュウ人類 神永 新二(かみなが しんじ)/斎藤 工
斎藤 工。誰もが知る人気イケメン俳優。
その実体は、高校時代、レンタルビデオ屋に並ぶ映画を「あ」行から全部見始め、制覇したほど映画愛溢れるグレートな男。
映画秘宝に連載コラムを書いたり、映画監督としても活躍しています。
神永は禍特対のメンバーですが、子供を庇って死亡した後、彼の行動に興味を持ったウルトラマンと一体化します。
神永の印象は、ぬめっとしており、まるでレプティリアンです。
薄気味悪ささえ感じますが、そんな彼が、禍特対や相棒の浅見と交流を深める内に、人類に好意を抱いていく様子は、なかなか感動的。
ヒーローというより、リアル宇宙人でした。
エロ巨人 浅見 弘子( あさみ ひろこ )/長澤 まさみ
いまや、日本映画界を代表する女優さんの1人。「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」「ゴジラ FINAL WARS」では小美人役で出演したことも(気が付かなかった)
彼女は、禍特対では分析官を担当。神永とバディを組み、最初は反発しますが、徐々に相棒以上の好意を持ち始めます。
後半、メフィラス星人により、巨大化させられるのですが、これがなかなかの見せ場。
しかし、美人の巨大化って...
なんで、こうもエロいんですかね?
あの場にいたら、そりゃスマホで撮影しちゃいますよ。メフィラスからは、軽蔑されますけどね。
バズり外星人 山本耕史/メフィラス
子役のころから活躍している、皆さんお馴染みの実力派俳優。
端正な顔立ちとは裏腹に、素顔はかなり面白い人で、特に布袋寅泰さんの物まねが激似。メチャクチャ笑えます。
外星人(宇宙人)メフィラスは、地球人を独占的に支配しようと目論みますが、表面的にはあくまで紳士的に日本政府と交渉します。
ここでメフィラスは「○○○○。私の好きな言葉です」を度々、使うのですが、これがいまメフィラス構文とやらでSNSで流行っているとか。
これが癖になる言い回しで、使いまわすとなかなか楽しいです♪
また初代「ウルトラマン」同様、メフィラスは強キャラ。本作でもウルトラマンを苦しめます。
感想
このウルトラマンのデザインをみたとき、カラータイマーが無いのに驚いた方は多いのではないでしょうか。
ウルトラマンと言えばカラータイマー。仮面ライダーといえば変身ベルト。
個人的には、あるべきものが無いウルトラマン、しっくりこんな~と思ってました。
もちろん、初期デザインにカラータイマーが元々無く、テレビの放送時間を考慮して、後につけられたという経緯はあるにせよです。
ですが、そんなことはどーでもよくなりました。
映画開始直後、ウルトラQの怪獣が出てきて、人類がやっつけましたという映像紹介が立て続けに流れるオープニングに...
「ゴメス!?」「ペギラ!?」ウヒョー!!
予想だにしない怪獣(ここでは禍威獣ですが)の登場に、あっとういう間にボルテージは最高潮。
初戦のネロンガ戦も、矢継ぎ早に禍威獣の分析・作戦立案する禍特対のカッコよさ。
ウルトラマンの巨大さ、神々しさとスペシウム光線(光波熱線)の破壊力の凄まじさ。
劇中では矢継ぎ早に専門用語が飛び交い、目も耳も釘付けです。
第2、第3のエピソードも怒涛の展開。八つ裂き光輪の鮮やかさ。大切断サイコー。
しかも、映画はメフィラスの第4エピソードで終わると思っていたので、あそこまでストーリーが突き進むとは思わず、ホントにビックリ。
何も知らず、ガンダムOOのファーストシーズン最終回を観た時以来の驚きです。
最期も「ええ!?これで終わんの!」との潔さ。大満足です。
ただ残念な点はフルCGだったこと。空中戦は問題ないですが、地上戦ではCGぽさを感じるところがありました。
特に人型同士で対決する、ウルトラマンやメフィラスは、肉感、生々しさが乏しいと感じることも。
とはいえ、究極のウルトラマン映画を観られたのですから、些末なことです。
「唯一無二。私の好きな言葉です」
満足度 75点