続編に駄作はつきものです。
前作「ピラニア3D」は、最高にイカした動物パニック映画でした。
本作監督はジョン・ギャラガー。ホラーコメディ「The FEAST/ザ・フィースト」の監督です。
ヴィング・レイムス、クリストファー・ロイドが前作に続き、同役で出演します。
(2012年 上映時間83分)
ストーリー
ピラニアたちがヴィクトリア湖を襲って1年。徹底的な駆除作業の結果、ヴィクトリア湖は生物が住めない状態となっていた。
女子大生のマディは、アリゾナ州の故郷に帰省した際、クロス湖でピラニアを発見。
グッドマン博士(クリストファー・ロイド)の見解では、ピラニアはヴィクトリア湖から地底湖を通って来たもので、今後は下水道を通ってプールなどにも出現するかもしれないとのこと。
マディが共同経営者名義のウォーターパークが、地元でオープンしようとしていたため、危険を感じたマディは開園を中止しようとするが、共同経営者のチェットは、耳を貸さずそのまま開園する。
マディの危惧したとおり、大量のピラニアが排水口を通ってプールに現れ、惨劇が始まった。
登場人物
地味な女子学生 マディ/ダニエル・ニコール・パナベイカー
脚無しリハビリ中 ヴィング・レイムス/ファロン保安官代理
ナイトライダー デビッド・ハッセルホフ/デビッド・ハッセルホフ
感想
駄作です。
前作の様にはいかないと思っていましたが、それでも想像以上にダメダメでした。
色々ありますが、主のものを羅列しますと...
その一 助かり補正がありすぎ
前半、主人公のマディが友達と、湖でピラニアに襲われる場面。
凄い勢いのピラニア!
桟橋は壊れ、湖に転がり落ちる二人!
岸まで遠い。果たしてどうなる!?
この後、友達は無残な死を遂げ、マディはそのスキに逃げ延びるパターンですが、結果は...
二人ともまさかのノーダメージ。
マディはその後、別の場面でも襲われますが、そのときも軽くひと噛みされたのみ。
「あの状態で助かるなら何でもありじゃん」
観ている方はシラケます。
その二 緊張感の無い、ユルユルさ
ホラーコメディは、緊張と緩和のバランスがキモだと思いますが、本作はとにかく緊張感が感じられません(と言うかそもそも無い!)。
ギャグも寒すぎて、
観ているのが苦痛となり、
結末はどーでもよくなります。
その三 最大の問題点 舞台が「プール」ということ
普通、考えますよね。
プールだったら、すぐ逃げれるじゃんと。
運悪く何人かは犠牲になるとは思いますが、
大多数の人間はプールなんて
すぐ出られます!
そこ何にも解決してないんですよ。
みんな逃げれるのに、逃げていない。
フツー出られない理由を考えた上で、舞台をプールにしません?
作り手の都合で大勢の犠牲者が出ても、観ているこちらは、あーそうですかって感じ。
まさしくC級映画。
クソ映画です。
当然、そういう映画の楽しみ方はありますが、傑作「ピラニア」の続編やるなら、ちゃんと作れよなっということ。
作品に対する愛情が全く感じられなかったです。
ただ製作費は少なそうだったんで、「こんなシケた予算で作れるかよ。Fuck!」とスタッフもヤケクソだったかもしれませんが。
とはいえ、最後のショッキング
シーンだけはビックリ。
あとで「The FEAST/ザ・フィースト」の監督と脚本家と知って納得。
コイツら本当に悪趣味ヤロウです(ここだけはホメときます)。
デビッド・ハッセルホフは、個人的に何の思い入れもなかったので、どうでもよかったです。
ただ彼のパートだけは笑えました♪
満足度 20点
