監督はあの大御所リドリー・スコット

 

「エイリアン」「ブレードランナー」「プロメテウス」等が有名ですね。自分も大好きな監督です。

 

でも、この映画は全くもってスルーしてたんですよね。

 

今回のアマプラ見放題終了間近チェック(2022.5.29)で、存在に初めて気づいたぐらい。

 

主演はレオ様ことレオナルド・ディカプリオ。剣闘士(グラディエーター)ラッセル・クロウとこれまた超豪華。

 

リドリーとこの二人なら、面白くないワケがない。

期待高まる。いざ鑑賞。

 

 

  ストーリー序盤

 

英国の爆破事件から映画スタート

 

特殊部隊が、イスラム系テロリストが潜伏しているアパートに突入直後、自爆テロで木っ端みじんに吹き飛びます。

 

導入部としては最高です。

日常から、瞬く間にテロの脅威に満ちた世界へ案内されます

 

続いて、中東に場面が展開。

CIA工作員フェリス(レオ様)が相棒と共に、テロ組織から抜け出そうとしている男に接触します。

 

目的は国際的テロ組織リーダーのアル・サリームを捕獲するための情報を集めること。

 

炎天下で人気が無い場所ですが、衛星を使いリアルタイムでラングレー本部がそれをモニターしています。

 

「目立ち過ぎる。カメラが丸見えだ!」

 

フェリスが空に向かって言い放つところは、現代のハイテク戦場なんだなと感じて、気分が高まります。

 

接触後、フェリスは亡命を希望する男の処遇について、CIA幹部ホフマン(ラッセル・クロウ)に連絡を取ります。

 

危険な現場で汗まみれのフェリスと対照的に、自宅でゆったりくつろぎながら、ホフマンはこれを何の迷いもなく拒否します。

 

営業でせっかく取れた案件を、上司が検討皆無で突き返した感じで、イラっとさせます。

 

その後、この男が街でテロリストグループに捕まりそうになりますが、フェリスはその場で射殺します。(レオ様は劇中、拳銃の構え方がビシッと決まっています。カッコいい♪)

 

フェリスは相棒と共に男たちを追っていきますが、ここから凄まじい銃撃戦に突入します。

 

 

  登場人物紹介

 

凄腕(?)CIA捜査官 ロジャー・フェリス/レオナルド・ディカプリオ

 

日本でもおなじみのレオ様。美少年俳優から大物俳優へ順調にキャリアを重ねた御仁です。

 

フェリスは若くして、相当な地位に上りつめたらしく、諜報活動だけでなく射撃の腕も抜群。頭脳明晰な相当なキレ者。

 

...のはずですが、現地で知り合った美人看護師とイイ中になってしまい、対応が後手後手に。

 

最後は本当にイタイ目に遭ってしまいます。

 

サイコパスなCIA上司 エド・ホフマン/ラッセル・クロウ

 

これまた大物俳優ラッセル・クロウ。個人的には「グラディエーター」のイメージが強く、ヒーローっぽいイメージを抱いている役者さんです。

 

ホフマンはベテランCIA幹部で、大規模な捕獲作戦を任せられていることから、CIA内部でも相当な地位にあると推測されます。

 

危険な現場で身を削るフェリスに対し、安全な場所で涼しい顔して淡々と命令。挙句の果てにフェリスの現場判断も無視して、強引に作戦を進めていく姿はマジむかつきます。

 

劇中でホフマンに蹴っ飛ばされるシーンはスッキリしますね~♪

 

ヨルダン情報局のデキる男 ハニ・サラーム/マーク・ストロング

 

この人は「キック・アス」に出てたらしいですが、全く覚えてません。めちゃくちゃダンディで私生活でもモテそうなレオン系俳優さんです。

 

彼は諜報機関の要職に就いていますが、信用を重んじる男で、フェリスにも「決して嘘はつくな」と迫ります。

 

ホフマンは彼が嫌いな様ですが、上司として選ぶなら断然、彼の方ですね。

 

迷走するフェリスとホフマンとは対照的に、後半になるに従い、彼の手腕が際立つ様になります。

 

 

  ストーリー展開

 

前半は息をもつかせぬ怒涛の展開です。

 

これが、フェリスが現地の美人看護師アイシャと恋に落ちる辺りから、微妙になります。

 

最初は、彼女を作戦に利用するためにやってるかと思いましたが、全くそんなこともなく、ただただベタ惚れのフェリスさん。

 

CIAの工作員が、他国で重要任務の最中にそんなことする?

 

敵に知られれば、彼女もその家族も危険ですよね。

 

アナタ自身、そこを敵につかれたら見捨てることできるの?

 

フェリスの行動にあきれながら観ていくと

 

ほら、思った通りじゃん!!

 

と当たり前の結果となってしまいます。

 

結果、彼はかなり酷い目に遭いますが、自業自得だろと突き放した気持ちにもなってしまいます。

 

ホフマンも、ハイテクに頼った監視を、テロリストの対抗策であっさりとブロックされ、茫然自失となります。

 

こんな体たらくで、国際的テロ組織リーダーのアル・サリームを捕獲できんかいって感じですが、実は...

 

という感じで映画は終結に向かいます。

 

 

  感想

 

「空前の頭脳戦を制するのは誰だ」

 

こんな映画のキャッチコピーであれば、諜報員、テロリスト、情報機関が騙しだまされ、最後は大どんでん返しの展開を期待しますよね。

 

実際はそんなこともなく、フェリスの軽率さに呆れ、ホフマンの傲慢さにムカッとし、ダメダメCIAにガッカリする。

 

アクションは見ごたえがあるし、時間を損した気にはならないですが、ちょっと違うかなーて感じの映画でした。

 

ただホフマンは、相当ムカツクので、ある意味、記憶に残るキャラクターとしてはいいのかも。

 

満足度 60点