あけまして おめでとうございます。

 

本当に 長い間、勝手にお休みを頂く小生のブログですが、

それにも 懲りず、

本年も よろしく おつきあいのほど、お願い申しあげます。

 

さて 今回は、本日、1月4日の読売新聞に掲載された、「編集手帳」の ご紹介です。

 

 

谷川俊太郎さんが、「今年」という詩を書いている。

 

・・今年も

・・ささやかな 幸せがあり

・・それは 大きな不幸を

 ・・忘れさせることは 

・・できぬだろう

 

石川県 能登地方を 巨大地震が襲ってから2年が過ぎた。

天井が崩れ落ちた自宅から助け出そうとしたが、「危ない」と 止められて 逃げるしかなかった――。

 

高齢の母を失った 前野勉さんは、本紙に こう 語っていた。

その記事を読み返し、今も変わらないであろう 被災者の 心の傷を 推し量る。

 

復興が 遅々として進まない状況にあって、輪島のシンボルである「朝市」の 拠点だった地区の整備が、今春にも本格化することになった。

 

一帯は 火災で多くの建物が焼失し、焼け野原に なっていた。

再建へ向かうニュースが励みとなった人も いよう。

身近なニュースに希望を見いだし、何げない日常に 喜びを感じる。

大きな不幸を忘れられなくても、少しでも悲しみが癒える一年に なってほしい。

 

先の 谷川さんの 不幸を忘れ得ぬ 詩は、「けれど」 と 切り返して 続いていく。

 

・・… 御飯の おいしい日が

・・あるだろう

・・新しい靴を 一足 買うだろう

・・今年も 歓びが あるだろう

・・生きてゆくかぎり

 

〔了〕