蒸し暑い 季節と なりました。

 

皆様、いかが お過ごしのことでしょうか。

 

 

ところで 筆者の お昼ご飯は、季節を問わずに 麺類が多いのです。

 

そば や うどん を 茹でたり、スパゲッティ に したりと、その日の 気分で 適当に食べています。

 

これからの季節は 素麺 ( そうめん ) も いいですね。

 

乾麺 を 一把、サッと ゆでて 冷水に さらし、出来立てを そばつゆ で 頂く。

 

 

―― 皆様のブログを 拝見すると、付け合わせや 盛り付けに 工夫が凝らされ、見た目にも おいしそうに 作られています。

 

 

もっとも 不器用で、めんどうくさがり屋の 筆者には、刻んだ ミョウガでも あれば、これ以上は ない ゼイタク なのですが……(笑)

 

 

 

ところで 素麺 って、けっこう 地味な 存在だと思いませんか ?

 

 

例えば 一昔前の この季節、町中華に 行くと 「 冷やし中華 始めました 」 なんて 張り紙を目にしたものです。

 

でも お蕎麦屋さんで、「 そうめん 始めました 」 というのには お目にかかったことがない(笑)

 

 

それから 街のうどん店、例えば 丸亀製麺 に 行って メニューを見ても ―― それこそ うどんなら 売るほどの種類が あるけれど――、そば・そうめん・冷や麦 の 類は 一切、載っていません。

 

「 うちは  おいしい うどんの店だよ。ほかの麺類が食べたいのなら よそに 行っておくれ 」 と キッパリ 拒絶しているようです(笑)

 

 

もっとも、筆者の これまでの人生を 振り返ってみても、「 よぉーし ! 今日は 何が 何でも そうめん を 食べるぞ ! 」と、お店に  駆け込むようなことは なかった気がする(笑)

 

筆者にとっては、「 ちょっと 食べたいものが 思い浮かばないなあ…。そうだ、そうめん に でも するか  」 という 「  そうだ、に でもするか 」 的な 食べ物 なのです(笑)

 

 

ところで 市販されている そうめん ( 乾麺 ) のうち、 「 揖保乃糸( いぼのいと ) 」の 価格が とりわけて 高価だと 思いませんか。

 

例えば うちの 近所のスーパーを のぞいても、300グラム入りの 上級パックが、ひとつ 380円くらいで 売っている。

 

 

他のメーカーのものや、スーパーの プライベート ブランド品 ―― 例えば イオングループ なら 「 トップバリュ 」、 イトー ヨーカドーなら  「 セブンプレミアム 」 など の 倍 近い お値段 なのです。

 

それでは、「 揖保乃糸 」は、なぜ 高いのか ?

 

その理由を 探ってみると、主に 次のような 3つの理由が あることが わかりました。

 

 

1.「 手延べ製法 」 で 作られている

 

一般的な そうめんは、生地を 薄く 延ばして 機械で 「 うどん 」の ように 細く 裁断して作られます。

 

一方、揖保乃糸は「麺に縒(よ)りを かけながら、徐々に細く引き延ばしていく」という 伝統技法で作られています。

 

熟成(ねかし)と 引き延ばしを 何度も繰り返し、完成まで 11 もの工程と 2日間の 時間を要します。

 

職人が つきっきりで その日の気温や湿度に合わせて 塩分や水分を微調整するため、機械の大量生産とは比較にならないほどの人件費と 技術コストが かかっています。

 

2.  一社で作っていない、独自の 「 組合システム 」

  

「 揖保乃糸 」 は、一つの 大きな工場で作られているわけではありません。

 

兵庫県 手延素麺協同組合に所属する 約 460 軒 もの 小さな 素麺農家 ( 職人 ) が、それぞれ 製造しています。

 

組合が 原材料 ( 厳選された 専用小麦粉や 塩など ) を 一括で買い付けて 職人に支給し、職人は  製麺だけに集中します。

 

安価な 海外産の 小麦に頼らず、一貫して 高品質な素材を 使い続けるため、原材料費自体が 高くなります。

 

3. 恐ろしいほど 厳しい「 格付検査 」

 

職人たちが作った 素麺は、そのまま 出荷されるわけではありません。

すべて組合の「 検査指導員 」という プロの目によって 厳しく チェックされます。

 

麺の 細さ、色、香り、乾燥具合などが 細かく 審査され、合格したものだけが 「 揖保乃糸 」 の 帯を 巻くことができます。

 

少しでも基準に満たないものは、容赦なく 撥 ( は )ねられます。

 

この 徹底したブランド維持費と  均一なクオリティへの安心感が、価格に 含まれているのです。

 

 

「 揖保乃糸 」 が、他の そうめん に 比べて 高価格である理由は 以上の とおりです。

 

それにしても、我々の 身近にある  「 そば 」 でも  「 うどん 」 でも なく、なぜか「 そうめん 」に、このような「 極端に ブランド化された商品 」が あることを、面白く思ったのでした(笑)。

 

〔了〕