11月 15日の 読売新聞 に 掲載された 「編集手帳」 の ご紹介です。

 

ゴボウ という 植物は アザミ に 似ていて、とげとげした 見た目の花を咲かせる。

 

そんな容姿からか、「私に さわらないで」 と 近寄りがたい 花言葉が付けられている。

 

スーパーの 野菜売り場が 少し前まで、近寄りがたい 雰囲気に なっていたかもしれない。

 

異常な暑さで 不作が続き、数ある野菜が 軒並み 高値になった。

 

なかでも ネギは 何倍にも はね上がり、焼き鳥の 品書きから 「ねぎま」 を 消した飲食店もあると聞く。

 

青果売り場を 通りかかると、東北産の 立派に育った長ネギが 1本 120円 で 売られていた。

 

平年値に 近いところまで 戻ったらしい。

 

季節外れの 陽気から 一転、今週は コートが いるほどの 寒さに見舞われた。

 

東京では 3年ぶりに 木枯らし 1号 が 吹いた。

 

寒々しくも 物価対策が 政府の課題になるおり、畑の作物は 暮らしの味方になってくれそうである。


きのう 発表された農水省の調査によると、ハクサイ、ダイコン、トマト などが 値を下げていた。

 

(後略)

 

筆者の場合、長ネギは その白いところを 湯豆腐や 納豆の 薬味に使ったり、鍋には 欠かせない野菜です。

 

それが ひと月前ほどに、近所のスーパーで 一本 150円くらいで売られていて 「高いなあ」 と思ったことがあります。

 

まあ、ここに来て、二本で198円くらいと 元の値段に戻ったようですが……。

 

それでも トマトは 相変わらず高いようですね。

 

小さいものでも 一個 140円くらいするそうです。

 

しかし筆者の場合、トマトは 「何としても 食べたい」 と 思うほどの野菜では ないので、あまり 不都合は 感じないのですが(笑)

 

 

それから 11月20日 の 「毎日歌壇」 に、こんな 一首が掲載されました。

 

人参 (にんじん) が あまりに高くて 買わず来(き)ぬ

今日のカレーは 元気ない色

桜川市 海老原順子

 

人参も 相変わらず 高値が続いているようですね。

 

 

この野菜が重要な脇役をつとめる カレーにも、入れるのを ためらってしまうほどだ ――

 

作者の方は、主婦としての実感を詠まれたのでしょう。

 

大いに共感します。

 

 

筆者にとって 人参も 「食べなくとも済む」 野菜 なのですが、カレーだけは 別ですね。

 

 

ジャガイモと 玉ねぎと 人参は、カレーを構成する 野菜の三銃士です(笑)

 

それでも子供の頃、カレーの皿から 人参を そっと よけて 残していたのは、筆者の 良い思い出になっています(笑)

 

〔 了 〕