暑い日が 続きます。

 

こんな時は、作者不詳だという 次の句に、心から 共感を覚えます――

 

言うまいと 思えど今日の 暑さかな

 

本当に そうですね。

こんなに暑くては、こんな言葉が自然と 口から出てきます。

 

それで話が変わりますが、この句の 英訳版があるのを ご存知ですか ?

 

「英訳版」 と言っても、とんでもない インチキ英語なのですが……(笑)

 

こんな句です――

 

You might think do Today's at Fish

 

ユウ マイト スインク ドゥ トゥデイズ アット フィッシュ

 

You might = 言うまいと

Think do =思えど

Today's = 今日の

at Fish = アット 魚(さかな)  暑さかな

 

「 言うまいと ・ 思えど ・ 今日の ・ 暑さかな」(笑)

 

実は この句には厳寒版 (?)も あり、

言うまいと 思えど今日の 寒さかな

 

インチキ英語版では 下五が こうなります――

You might think do Today's some Fish

 

You might = 言うまいと

think do =思えど

Today's = 今日の

some Fish =サム フィッシュ サム魚 (さかな) (笑)

 

 

さて、毎日・朝刊には 『季語刻々』 という コラムが 連載されています。

 

そこでは 俳人で、国文学者でもある 坪内稔典さんが、毎日一句、その時々の題材を織り込んだ俳句を紹介しています。

 

昨日、7月27日に掲載されたのは キュウリを 詠んだ 次の句でした。

 

じゆつぽんの 指 くしやくしやに 胡瓜(きゅうり)もみ

上田五千石

 

【 選者 評 】

 

夏野菜はシンプルに食べたい。

 

たとえば キュウリだと 洗って みそをつけて。

トマトは 輪切りして そのまま。

ナスは 焼きナスがいいなあ。

ミョウガを刻んで しょうゆを落として食べるのも好き。

もちろん、キュウリもみ も。

 

今日の句に ならって、指を くしゃくしゃに して ももうと したが、これ、意外にむつかしい。

 

私の指は なんだか 硬い。

 

ここに ありますように、きゅうりもみ は 簡単に作れて サッパリ 食べることができます。

 

それで筆者の家では、夏野菜は 「ぬか漬け」 ではなく 「塩漬け」 が中心でした。

 

ナスやキュウリ、カブ、白瓜などに 塩をふって 漬物桶に敷き詰め、木のふたを被せて、重しを乗せて漬け込む。

 

漬けてから 2~3日経ったものを 食べたように思います。

 

それで夏野菜の漬物は ほとんど忘れていましたが、今から 20年ほど前、丸元淑生さんが書いた 「ヘルシークッキング」 を知って、自分でも 作るようになりました。

 

そこでは プラスティックの漬物器を 用意し、塩を ふった野菜を 入れ、冷暗所に置いて 漬け込む やり方を 説明しています。

 

使う野菜は 白菜、きゅうり、なす、大根・人参、みょうが、キャベツなどを 勧めています。

 

また、きゅうり などは 「 1か月ほど 漬け込んで “古漬け” にしても、また別の味になって おいしい」 と 書いてあります。

 

これを参考に、筆者は勇んで トンボの漬物容器 「グリーンマミー」 というのを 買い込んだのでした(笑)

 

 

それから漬物器を置く 「冷暗所」 ですが、丸元さんは 「ワイン クーラーの 白ワイン室は 温度10℃、湿度 65%に 保たれており、理想的な 漬物空間」 と 推薦しています。

 

しかし、筆者の家には そんな気の利いたものはないので、冷蔵庫の野菜室を利用していました。

 

ところで、この漬物器。

かさ張っていて、冷蔵庫の中で 結構 場所をとるため、家では不評だったのです(笑)

 

それから 話が少し 変わるのですが、筆者は 一時期、マカロニサラダや きんぴらごぼう、切り干し大根の煮物など、酒の肴を 手作りした時期があります。

 

それでマカロニサラダですが、材料は マカロニ、ハム、きゅうり の 3 種類のみ。

 

ほかにも 人参や玉ねぎ、リンゴ、ゆで卵など いろいろな食材を使う レシピもあるようですが、面倒なので 筆者は この 3つで 堂々とやっています(笑)

 

それから キューピー(株) の レシピを 見ると、きゅうりの 扱いについて、このようなことが 書かれていました――

 

「 マカロニサラダ の 基本レシピ

 

きゅうりは 輪切りにする。

 

きゅうりは 塩もみはせずに 生のままだと ” シャキシャキ ” した食感になり、フレッシュ感が 味わえます。

厚さは、食感を楽しめる 2~3 mm が おすすめ !」

 

これを読み、「そうか ! きゅうりを 生のまま 使う方法も あるのか !」。

 

筆者は必ず、塩もみ していたのです。

 

そこで ひらめいたのが 「より シャキシャキした食感にするには、漬物を使ったらよいのでは !」

 

そこで ある時、試してみることにしたのです。

 

きゅうりを 2本、2~3 mm の 厚さに 輪切りにし、塩をふって 10分ほど置き、水を切って 漬物器に入れる。

 

そのまま 冷蔵庫に 2日ほど置き、漬かったものを ペーパータオルに取って ギューッと 力一杯 しぼる。

 

水分の抜けたものに、マカロニと ハムを 混ぜ、マヨネーズで あえる。

 

―― 筆者流 マカロニサラダの 完成です。

 

それで お味の方は どうかと 言うと、柔らかなマカロニと おいしいハムに混じって、超シャキシャキの きゅうりの食感が 一体とは ならずに(笑)、「これは各食材を一緒に食べるのではなく、それぞれの個性を 単独で味わうんだよな」 と 納得したのでした(笑)

 

それでも、これはこれで おいしいことを ご報告しておきます(笑)

 

〔 了 〕