ご無沙汰 いたして おります。

久々の 投稿です。

 

今回は、ご婦人方に ジョークを 披露 した ところ、全く 受けずに、逆に ツッコ まれた と いう お話です。

 

さて、昨年の暮れ。

 

オミクロン株 対応の ワクチン接種を 受けに、会場と なった 町の 公共施設に 行きました。

 

受付で 申請書を 渡し、医師の 問診を受けて、いよいよ 接種会場に 通されます。

 

 ドアを 開けると、そこは 4 畳半 くらいの部屋で、二人の ご婦人が いました。

 

一人は 看護師の方で、50 歳 くらい。

 

もう お一人は 介添えの方で、やはり 50 歳 くらいと お見受け しました。

 

すると 看護師の方が 「 右腕に しますか。 左腕に しますか 」と 聞くので、「 左で お願い します 」。

 

続けて 介添えの方が 「 左の肩を 出してください。 シャツは 脱が なくて 結構です 」。

 

筆者は、「 シャツを 脱がないで 左肩を出す方法 」 が すぐには 思いつかなかった。

 

しばらく 考えて、シャツの 前の ボタンを 全部 開け、左腕を 袖から 抜き取ると 「 こうかな 」。

 

ちょうど 着物姿で 「 片肌を 脱いだ 」 格好に なりました。

 

 

どうやら それで良かったらしく、看護師さんが 筆者の脇に 来て 「 肩の 力を 抜いて……。 腕を だらりと して ください」

 

( ダラリ )

 

「 少し チクッと しますよ 」

 

( チクッ )

 

「 指先が しびれませんか ? 」

 

「 大丈夫です 」

 

「 はい、終わりました 」

 

続けて 注射針を 刺した所に バンソウ膏を 貼ると

「 蒸れる かも しれないので、これは 早めに 取って ください 」。

 

「 分かりました 」

 

( やれやれ。 やっと 終わったか )

 

続けて 介添えの人が テキパキ した 口調で

お洋服を 整えて ください。 ゆっくりで いいですよ。 その後、別室で 15 分間、様子を 見てもらいます 」。

 

―― この言葉を 聞いて、筆者は ある ジョークが 「 ピン ! 」 と ひらめいたのです。

 

( このジョーク。言うべきか、言わざるべきか )

 

( …… しばし 熟考 )

 

( この場には ご婦人 二人 しか いないし、思いついた 冗談を 口に しないなんて、この オレ らしくもない ! )

 

( ええい ! 言っちゃえ ! )

 

それから 手早く 身づくろいを 済ますと、ハッキリ した 口調で

 

「 ととのい ましたあ ! 」

 

それから 口には 出さないで、頭の中で

 

「 ねづっち です ! 」 と ポーズ を 決めた !

 

 

すると 看護師の方は、「 意味は 分からないけど、この人、たぶん ジョークを 言ったんだろうな 」 と 察したようで 「 ニッコリ 」 と 笑って くれたのでした(笑)

 

( やったね ! )

 

心の中で ガッツポーズを すると、そこに 介添えの人が 冷静な口調で

「 いいえ。 整っていません。 上のボタンが 開いています 」。

 

( ん~~っ ! もう~~ ! リアクションが違うよ ! ここは 笑う とこ なの ! )

 

それで 思ったのは、「 この ご婦人。職務の遂行に 忠実なんだな 」。

 

「 きっと オレのような 高齢者には、テキパキ 指示を しないと、 物事が スムーズに進まないと いうことを、身に しみて 知って いるのだろう 」。

 

「 ほら ほら。 おじいちゃん ! ボタンが とまって いませんよ ! ほんとに もう、 ちゃんと できないん だから ! 」 って 口調 だった もんな。

 

思わぬところで 年寄り扱い された 筆者は、少し 傷心の 思い だったのです(笑)

 

〔 了 〕