5 月 14 日 付け 読売新聞の コラム、 「 編集手帳 」 の ご紹介です。
( 以下 全文引用 )
空豆は 若い緑のサヤを 空に向けて立つことから、 その名が ついた。
「 5 月 の 豆 」 とも 呼ばれ、今頃の時節に 焼いたり、ゆでたり したものが ビール の お供になる。
例年なら、 居酒屋などで 飛ぶように 売れたのかも しれない。
何日か 前、 近所の青果店で 袋詰めを勧められた。
今年は暖冬のため 実が ふっくらして 上出来に育ちながら、 需要の低迷で かなり安いのだという。
農家の方々は さぞ 残念なことだろう。
気温が 汗をかくほどに 高くなるなか、 39 県 で 緊急事態宣言が 解かれる 見通しになった。
居酒屋で 味わう 冷えたビールとの コンビに、 間に合った地域がある ということだろう。
とはいえ、加減よく 踏み出して いただきたい。
宣言の解除は 安全宣言では ないのだから… と、 とりあえず 申し上げて おくものの、 何日も続けて 感染者を出さなかったのは 地域の努力の成果に ほかならない。
緩みは 禁物だが、 頑張った人には ご褒美 ( ほうび ) が 必要である。
それにしても 青果店で 手にとった 空豆の値は 生産者が 気の毒に なるほどだった。
素十 の 句を 思い出す。
「 豆飯に 一汁 あれば よからんか 」。
豆 ご飯 なら、 どの地域の人も 旬に 間に合う。
〔了〕