読売新聞に連載されている 「 理科子 先生と 学ぼう 」 という子供向けの科学コラムに、 12 月 18 日、 「 流れ星 なぜ見えるの ? 」 と いう記事が掲載されました。

 

コラム は 理科子先生の問いかけに対して、専門家が答えるという形式で進んでいきます。

 

 

理科子先生 :

「 夜空を見上げると、 キラッ と 光って消える流れ星が見えることがあるわよね。

最近では 『 ふたご座 流星群 』 を楽しんだ人たちもいたわ。

いったい流れ星って どのようにして できるのかしら 」

 

解説 :

「 流れ星といっても、星が 地球に降り注ぐわけではないんだ。 宇宙に ただよう 小さな 『 ちり 』 や 岩の かけらが 関わっているんだよ。

 

これらは直径 1 ミリ から 数センチの大きさで、地球の大気圏に 1 秒間に 数十キロ ・ メートルも進むほどの スピードで飛びこみ、高度 約 80 ~ 100 キロ ・ メートル で 空気と激しく ぶつかっている。

 

その際、押しつぶされた空気の温度が上がり、ちり に 含まれる 金属や 空気の酸素などが 光を放つ。 これが流れ星の正体なんだよ 」。

 

 

―― この説明の中に 「 押しつぶされた 空気の温度が 上がり 」 という一文がありますが、果たして 良い子の皆さんたちには 理解できたのでしょうか(笑)

 

もちろん、未来さんのブログを 読んでいる 良い大人の皆さん は  「 ああ ! あの原理か ! 」 と ピン と くるに違いありません。

 

未来さんは ( 想像ですが ) 流体力学も研究されている科学者ブロガーさんです。

 

そして そのブログでは たびたび、このように我々を啓蒙してくれています――

 

「 物体が 高速で 大気圏に突入する時に発生する熱は 摩擦熱ではありません。 空気に ぶつかって、空気を圧縮するために生じる熱なのです。 このような現象を 断熱圧縮 と いいます 」。

 

また、それを 実際に 実験で 見せてくれています。

 

 

さて、ここまで長々と 流れ星について書いてきましたが、小ブログでは 今回と 次回に分けて  「 星に 願いを 」  を テーマにした お話を ご紹介したいと思います。

 

その第 1  回は マンガ 「 サイボーグ 009 」 の 「 地下帝国 ヨミ編 」 です。

 

週刊少年マガジン 1967 年 3 月 26 日号に掲載されたものです。

 

その出典は……

 

 

ここに メディア ファクトリー社 が 出版した 「 この最終回が すごい ! 」 という本があります。

 

 

週刊誌や月刊誌に連載されたマンガの 「 最終回 」 を 一冊に まとめたものです

 

そこで 取り上げられているのは ――

 

   ○ 手塚治虫 「 ジャングル大帝 」

 

   ○ ちばてつや 「 紫電改のタカ 」

 

   ○ 石ノ森章太郎 「 サイボーグ 009 」

 

   ○ 永井豪 「 デビルマン 」

 

   ○ 古賀新一 「 エコエコ アザラク 」

 

   ○ 有吉京子 「 SWAN ―白鳥― 」

 

   ○ かざま鋭二 「 我ら 九人の 甲子園 」

 

   ○ 高橋よしひろ 「 銀牙 ―流れ星 銀― 」

 

   ○ まつもと泉 「 きまぐれ オレンジ ★ ロード 」

 

   ○ 山本直樹 「 あさって DANCE 」

 

   ○ 尾瀬あきら 「 みのり伝説 」

 

   ○ 真船一雄 「 Docter K 」

 

   ○ 江川達也 「 東京大学物語 」

 

―― 以上 13編。

 

掲載時期に 幅があり、発表されたのも 少年誌 ・ 少女誌 ・ 青年誌と まちまち なので、これらの全部を 知っている方は いないと思います(笑)

 

 

今回は この中から、 「 サイボーグ 009 」 を取り上げます。

 

 

その あらすじ は ――

 

世界征服の野望を抱く  「 黒い幽霊  ( ブラック ゴースト )  団 」 は、地下帝国 「 ヨミ 」 を築いて ニューヨークの高層ビルの破壊などを繰り返す。

 

これに対して サイボーグ 009 たちは 「 ヨミ 」 に潜入し、ブラック ゴースト団を 打ち破る。

 

その後、BG団の首領  「 スカラー 」 は 巨大魔人像に乗り込んで宇宙に脱出する。

 

それを追った 009 ( ジョー ) と 002 ( ジェット )は宇宙空間での最終決戦に勝利したのだが……

 

 

 

 

 

 

009 : 「 だ、だめだ だめだあ ! ジェット むだ死に しては 」

 

002 : 「 おっと もうおそい。 大気圏突入 ! 」

 

「 ジョー ! きみは どこに おちたい ? 」

 

姉 ( 流れ星を指さして ) : 「 あっ ほら あれ ! 」

 

 

姉 : 「 ながれ星 ! 」

 

姉 : 「 きれい ! 」

 

弟 : 「 うん 」

 

姉 : 「 カズちゃん なにを いのったの ? 」

 

弟 : 「 えへへ おもちゃの ライフル銃が ほしいってさ 」

 

姉 : 「 まあ あきれた 」

 

弟 : 「 じゃあ おねえちゃんは ? 」

 

 

このシーンは、ファンの間では 「 サイボーグ 009 のラスト 」 として 語り継がれています。

 

また 002 の 最後の問いかけ、 「 ジョー ! きみは どこに おちたい ? 」 から とって 「 どこ おち 」 とも 呼ばれています。

 

―― 当時の少年たちの感動を誘った 名場面だったのでしょう。

 

 

ところで この ラストシーン について、漫画家の すがや みつる さんは、このような解説を述べています。

 

「 そして最終回、成層圏から落下した ジョー と ジェットが、摩擦熱で燃え尽き  ( この部分、誤りだと思いますが ここでは それは置いておいて )、 流れ星になるという エピソード にも、○○ ・ ○○○○○○ の 『 ○○○ 』 という短編小説の影響が指摘されている。

 

しかし、読後の感銘の深さにおいて、 『 009 』 に軍配を上げるのは、ぼくだけでは ないはずだ。

 

真の意味での 本歌取り や 換骨奪胎 ( かんこつ だったい ) とは、このようなことを 指すのではないだろうか ( 換骨奪胎という言葉に ネガティブ な イメージを抱く人もいるようだが、それは誤解である ) 」。

 

ここでは 009 の ラストシーンに影響を与えたという短編小説については、伏字にしました。

 

次回の 「 星に願いを 」 の 後編では、このことについて書いてみます。