おでんの代表的な具材といえば、筆者は 大根、玉子、こんにゃく、厚揚げ、 ちくわ などを思い起こします。
同様に 「 おでんなら これ! 」 という こだわりがある方も多いと思います。
例えば 東海林さだおさんは、その著書 「 キャベツの丸かじり 」 に載っている 『 おでんに苦言 』 というエッセイで、こう書いています。
―― 「 どの おでんの店でも、チクワの注文ランクは低い。 ちなみにコンニャクや 結び昆布のランクも低い。
しかしこの三つは、おでん界には なくてはならない存在なのである。
お皿の上に、さつま揚げや ごぼう巻きや 豆腐や ガンモドキをいくら盛り上げても、おでんらしくはならない。 単なる煮物の山である。
しかし一皿の上に、切り口斜めのチクワと、三角切りのコンニャクと、黒い結び昆布の三つを盛ってみよう。 皿の上は途端におでんとなる。
チクワがおでん界の元老といわれる所以 ( ゆえん ) である 」。
さて おでんには たくさんの種類がありますが、地方によっても 独自のおでんダネが存在するようです。
小ブログでは 前回、マンガ 「 おそ松 くん」 に出てくる ちび太と、彼がいつも持っている おでんについて取り上げました。 そしてその円筒形の具材が 「 ナルト巻き 」 であると書いたところ、 「 それって おでんダネになるの? 」 という ご意見を頂きました。
確かに そうですよね。
筆者も ちび太の おでんは、てっきり 「 ちくわぶ 」 だと思っていましたので……
でも、あの赤塚不二夫先生が描いていることなので、この広いニッポン、どこかに ナルトの おでんがあるに違いないと思ったのです。
そこで早速、ネットで検索することにしました。
―― すると、大層、興味深いサイトを見つけたのです。
「 紀文食品 」 の ホーム ページ です。
ちなみに この会社は、主に ハンペンや かまぼこなどの 「 水産練り製品 」 を製造 ・ 販売しており、その商品は スーパーの食品売り場でも よく目にします。
このサイトには 「 紀文アカデミー 」 という、その名の通り 「 学術的 な 」 ( ? ) 記事が掲載されていて、その中の一つに 【おでん】教室 というのがありました。
これは もう、 「 おでんについての 全ての情報を網羅した 」 とも 言えるもので、本当に読み応えがあったのです(笑)
その中の 「 日本のおでん いろいろ 」 という章では、北は 北海道から 南は 沖縄まで、全部で 21 都道府県の おでんが紹介されています。
しかも、その地方特有の具材と、おでんだしの特徴の説明付きです!
ここでは、その代表的なものを取り上げながら、あの 「 ナルトのおでん 」 の秘密を探っていくことにしましょう。
なお、ここでご紹介する画像と説明文は、 全て このサイトからの転載であることを お断りしておきます。
では、始めます――。
1.東京風おでん
濃口しょうゆと かつお節をきかせた昔ながらのおでん。 しょうゆで炊いた 「 茶飯 ( さくら飯 ) 」 がよく合う。 おでん専門店の中には、淡口しょうゆを使用している店舗もある。
◆だしなどの特徴 : 濃口しょうゆと かつお節
◆特徴的な種もの
筆者は 「 すじ ( 魚 ) 」 というものは知らなかったので、このサイトに載っていた説明を転載します。
「 サメすり身を生産する際に 裏ごし機で除かれたすじや軟骨で作られる練りもので、軟骨のコリコリとした食感と、すじ(コラーゲン)のもちもちした食感が同時に楽しめます 」。
2.京都風おでん
昆布と淡口しょうゆのだし汁で、豆腐 ・ ひろうす ・ 湯葉などの豆腐類、聖護院大根 ・ 海老芋などの京野菜を ほんのりとした味付けに仕あげた、淡い色合いが特徴のおでん。
◆だしなどの特徴 : 昆布だしに塩味
◆特徴的な種もの
これは筆者の全くの主観なのですが、この京都風おでんって、その だし とか 具材から、いかにも 「 関西のおでん 」 というイメージを抱きませんか(笑)
3.大阪風 関東煮 ( かんとだき )
種ものには 牛すじ ・ たこが欠かせない。 大阪といえば、クジラの コロ ・ サエズリ が定番の種ものだったが、価格が高騰したため、牛すじや 鶏肉を入れ コクを出すご家庭もある。
◆だしなどの特徴 : 関東煮 ( =東京風おでん ) に 鶏だしをプラス
◆特徴的な種もの
ちなみに、大阪のおでんには クジラが欠かせないというのは定説のようです。
2 月 6 日に フジテレビで放映された 「 林修 の ニッポンドリル 」 という番組で、 「 冬に食べたい下町おでん 」 が特集されました。
そこでは 「 日本で最も食べられている鍋料理 」 として おでんが取り上げられ、 「 今や コンビニなどでも買え、気軽に食べられる国民食 」 とまで持ち上げていました(笑)
その おでんが関西に伝わり、独自の進化を遂げたの大阪の 「 関東煮 」 だそうです。
その名店として道頓堀 ( どうとんぼり ) にある 「 たこ梅 」 が取り上げられていました。
5 代目の店主が語るには、そのおいしさの秘密は 「 かつお節と さえずりが入らないと、この味にならないんですよ。 さえずりとは ひげクジラの舌 です 」。
ナレーション : 「 その昔、捕鯨が盛んだった和歌山から 大阪に運ばれ、よく食されていたクジラ。 クジラは脂が多いため、だしを取ると ほのかな甘みと とろみが付くのがポイント。 そんなクジラのだしで 煮込んだおでんは、ほかでは味わえない最高のものばかり 」。
「 更に だしを取った クジラの舌 ― サエズリ も 常連の方たちに大人気 」。
さて、脇道にそれてしまいましたが、日本各地の おでんの紹介に戻ります。 いよいよ 「 ナルトのおでん 」 の秘密が明かされます(笑)
4.静岡風おでん
黒はんぺん ・ なると巻 ・ 牛すじ ・ 豚もつなどの串にさした種ものを コク深い黒い汁で煮込むおでん。 だし粉 ( いわしや かつおの粉と 青のり ) をかけて食べるのが静岡流。
◆だしなどの特徴 : 黒い汁とだし粉
◆特徴的な種もの
さて、ついにナルトのおでんの発祥の地が明らかになりました。
静岡県だったんですね。
最後に――
「 なると巻き 」 と 「 おでん 」 を キーワードに Google 検索したら、 「 めるも 」 というサイトの 「 【 極秘情報 】 「 ナルト 」 の知られざる秘密 10 選 だってばよ! 」 という記事を見つけました。
以下、それを転載して 小ブログの締めといたします。
― 以下は引用 ―
「 その3. 焼津市で国内消費量の 9 割を生産している
鳴門海峡の渦潮にちなんで名付けられたナルト巻きですが、実は鳴門市では ほとんど生産していません。 現在日本では 静岡県の焼津市で 国内消費量のほとんどを生産していて、その割合はなんと約 9 割!
( 中略 )
ちなみに、焼津市でナルト巻きの生産が盛んになったのにも理由があります。 もともと焼津市では 鰹節の生産地として盛んだったものの、忙しい時期は春から夏にかけてまで。 秋から冬の時期にも 何かを製造しようということで、練り物を多く生産するようになったのです 」。
「 その 6. チビ太のおでんの具に採用されている
赤塚不二夫先生の人気漫画 『 おそ松くん 』 に登場するキャラクター ・ チビ太は よく おでんを片手に持っていますよね。 上から三角、丸、四角の具材が串に刺されているのですが、この四角い具はナルト巻きなのです。
かつて サークル K サンクス で チビ太のおでんが販売されたことがありましたが、この時の 『 四角い具 』 には ちくわが採用されていました。 しかし、本来の設定ではちくわではなくナルト巻きだったのです。
ちなみに、ナルト巻きをおでんの具に使用する地域はあまり多くありませんが、静岡県ではおでんの具としても親しまれています 」。
(引用終わり)
―― 長々とお付き合いを頂き、ありがとうございました。










