繁盛したい!じゃあ何から始めようと
考えた時に色んな事が浮かびます。
その答えは、千差万別で
人によって、さまざまな視点から
見た回答があるでしょう。
「まずはリピーター対策を徹底的に行う」
「さまざまな新規客獲得の経路を作る」と
核となる戦略部分に目を向ける人もいれば
「売れ筋商品の開発と、
定期的なメニューのリニューアルが重要」
「長く愛される看板メニューの開発をする」と
料理に重きを置く人もいます。
また「インターネットを有効活用する」
「ニュースレターを発行して、
顧客との絆を深める」と、
細かな戦術部分を取り上げる人もいるでしょう。
その答えは、どれも間違いではないです。
森を見ているか、
木を見ているかの違いだけで、
きっと、全てが正解に繋がります。
しかし、我々にはその前に、
より重要で、
まず第一に理解しておかねばならない
集客のための根本となる部分があります。
森や木を論ずる前に、もっと大きな、
「山」や「大地」を見て、
そこに照準を合わせた行動を
取る必要があるのです。
その山や大地とは何か?
「あなたのお店を舞台にして、
豊かな人間関係を築くこと」
だと考えます。
人は、血縁や何らかの利権等の
しがらみがなければ、
つまらない人、
歓びを与えてくれない人、
自分の事しか考えない人と
付き合う事はありません。
ありえませんよね?
たとえ、出会ったとしても、
ほんの一瞬で、あっという間に
離れて行ってしまうものです。
反対の言い方をすれば、
「この人といると楽しい」
「いつも歓びを与えてくれる」
「私の事を気にかけてくれる」
といった人のもとに、
自然に集まって来るもの。
当たり前と言えば、
あまりにも当たり前のことです。
気づいてない人が多いですけどね。
この事を常に念頭に置き、
お客様に対して、
そのように感じてもらうように
行動することが、
多くのお客様を集めるための
絶対的大原則なのです。
ここで問題になるのが、
「美味しい料理を、
真心を込めたサービスで提供すれば、
自然にたくさんのお客が集まり、
お金がついてくる」
という間違った教えです。
これは一見、とても真っ当に聞こえるし、
日本人の奥ゆかしい国民性に
あった言葉ですが、
とんでもないクセ者です。
多くの飲食店経営者が、
この迷信を信じ、仕入れや調理、
店内での接客にばかり注力しますが、
「来てくれたお客を満足させること」と、
「より多くのお客を集めること」は、
基本的に別物なのです。
人間で例えるなら、
常に、服装や髪形に気を使い、
身だしなみは抜群。
真面目で、会えば礼儀正しい、
という人は、周囲からの評判は
悪くはないでしょう。
しかし、家に1人でいることが好きで、
自分からは他人とコミュニケーションを
取らない人であったとしたら、
どんなに容姿端麗で、
礼儀正しいからといって、
それだけで周囲に多くの人が
わんさか集まってくる訳がありません。
自分磨きはもちろんの事、
積極的に人に話しかけ、交流を深め、
喜びを与えようとしてこそ、
多くの人に囲まれるようになるのです。
これは真理です。
もちろん、美味しい料理を、
真心を込めたサービスで提供することは、
とても大切な事です。
極限まで味を追求して、
料理道を究めてしまえば、
それだけで多くの集客を出来る場合もあります。
しかし、三ッ星レストランを
目指すのでない限り、
「より多くのお客様を集める」ことを
第一に考えた場合、
それだけに集中するのは、
得策ではないのです。
では、具体的に、豊かな人間関係を
築くこととは何でしょうか?
一般的な人間関係を大きく分けて考えると、
家族や親戚、新旧の仕事関係、
ご近所や町内会、学生時代の友人・恩師、
趣味やレジャー関係、飲み友達、
恋人・愛人、その他で構成されます。
これら全ての人々との交流を
より広く深く、末永く続けられるように
努力をすることがそれにあたるのです。
例えば
「あなたは家族を喜ばせるために、
イベントや旅行を行っている」
「親戚づきあいを大切にしている」
「取引先にお歳暮やお中元を
欠かさず贈っている」
「ご近所に、いつも挨拶をしている」
「古い友人、遠く離れた友人にも
連絡を取っている」
「同窓会にも積極的に参加している」
「新しい友達を増やすために、
サークルや会合に参加している」
「友達を紹介してくれるように頼んでいる」
「常に友達と楽しむための企画を考えている」
「初めて会った人に積極的に話しかけている」
「恋人に綺麗だねと言っている」
「趣味の共通する人との集まりを持っている」
「いつも、人に、お礼や感謝の意を示している」
「記念日にはプレゼントを送っている」
「年賀状や暑中見舞いのハガキを送っている」
もし、全ての問いに全てイエスと
答えられる人ならば、きっと、
家族やたくさんの知人、
友人の笑顔に囲まれた、
幸せな人生を送っているでしょう。
いつも新たな出会いを求め、
周囲の人を気遣い、
喜んでもらうための行動を
行っているのだから、
それは当然の事です。
それは、お店でも全く同じです。
まずくて高い店なら話しは別ですが、
もし、そうでないのなら、
人間関係が深く築かれている店を
人は選ぶのです。
体現するのは難しいと感じますが
慣れると人付き合いをしないと
不安になるくらいまで
続けるんです。
ただ、キッチンに閉じこもり、
毎日同じ料理を作っているだけならば、
たとえ、どんなに美味しくても、
どんなに心を込めたとしても、
それでは、ほんの一部の人、
わずかな時間しか喜びを
与える事は出来ません。
せっかくお店を構える事が
出来たのですから、
来てくれたお客様を
満足させる事だけでなく、
より多くの人と幸せを
分かち合えるように、
お店を離れた部分でも、
豊かな人間関係を築く努力をすることが
繁盛への近道だと、私は思います。
それでも、
「俺は料理人だ。それ以外の事はしたくない。」
という人もいるでしょうが、
そうゆう考えの人は明らかに
淘汰(排除)されていっています。
時代に合ってないんですよね。
これが理解できるなら
仕事の内容、行動も自ずから変って来ます。
あなたのお店で豊かな人間関係を
築くためには、
旧来の飲食店のサービスだけに、
とどまっていてはならないんです。