【新日本ファクトチェックセンター】
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前回記事(その180)に引き続き都知事選2024後の考察と、自民党総裁選について気になる要素があったので考察を。



■ブンヤ新太氏の記事について

まず、ブンヤ新太氏の以下の記事について見てもらいたい。

石丸旋風が国政に与えた影響、既存政党への失望と新興勢力への渇望
2024年8月2日 記者VTuberブンヤ新太 宮原健太

 

全文を読むには登録が必要だが、そのへんの捨てメアドでも容易に無料登録できるので特に問題はなかろう。

真琴「捨てメアドとか、そういうこと言わないで下さい><」

当該記事の全体のトーンは、うちのブログのこれまでのトーンにかなり近い。

たとえば、うちのブログの「その179」で以下のような考察をしていた。

 

 

>【既存政党への失望と新勢力への渇望】という【今の有権者の根本的なトレンド】が存在する。


ブンヤ新太氏の上記記事でも「既存政党への失望と新興勢力への渇望」という書き方をしており、「石丸伸二現象」の背景にあるトレンドについてはワイとほぼ同じ見方をしている模様。

翔子「変わり者?のセンター長と意見が一致するとは、この人もなかなかユニーク()ですね^^」

尚、このブンヤ新太氏は都知事選の投票日前の比較的早い段階から「1位小池百合子、2位石丸伸二」という順位を予測し、見事に的中させている。

その点を考えても、それなりに「見る目」がある記者ではないだろうか。
記事についてもなかなか読み応えがある。

更にこのブンヤ新太氏の上記記事では、自民党総裁選について「小林鷹之」の擁立論についても言及している。

>自民党総裁選では、「コバホーク」こと小林鷹之衆院議員の擁立論が急浮上しています。



■小林鷹之について

自民党総裁候補(首相候補)としての「小林鷹之」については、当ブログでも以前に「その150」で言及・考察している。

 


この「その150」の記事をアップした6月上旬時点では、まだ「小林鷹之」がニュース記事や世のブログ記事を賑わすことはほとんどなく、

「小林鷹之って誰だよwそんな無名の青二才が次の首相候補になる訳ないだろwww」

的な冷たい空気?すら感じるほどであった。

真琴「実際、小林鷹之の当時の知名度はまだ凄く低かったです」

のだが、その後、最近になって「首相候補」としてメディアのニュース記事で取り上げられる機会が一気に爆増した感がある。

むしろ最近は【自民党総裁選関連のメディア記事がアップされれば、ほとんどの場合「小林鷹之」についても言及される】くらいの傾向、という印象すらある。

彼が今回の総裁選で代表(首相)になるか否か?はともかく、小林鷹之が「今後の首相候補」として注目を浴びる「有力政治家」に名乗りを上げつつある可能性は高いようには思える。

無論、小林鷹之の株の急騰?は、別に「当ブログの影響で」ということではないのだろうが、「予想屋」的な観点から言えば、「ワイの目に狂いはなかった」と誇ってもいいのかもしれん。

翔子「はいはい。偉い偉い(棒読み)」



■自民党総裁選について

その自民党総裁選についてだが、メディア記事等を見る限り、以下のような都合のいいストーリー?を描く自民党議員も結構いる模様。

人望ゼロの石破氏に能力不足の小泉氏…結局「自民党総裁」のイスは誰の手に? 党内でささやかれる意外な「有力候補」とは

 

>来春まで岸田総理に続投していただき、来年度予算の成立と引き換えに退陣を願う。新総裁の下、衆参ダブル選挙に持ち込めばいい

要は「以下のようなストーリー」を描いている?らしい。

①今回の総裁選では岸田文雄を選んで首相を続投させる

②来年の春、(来年度予算の成立と引き換えに)岸田文雄に退陣してもらう

③新総裁の下、2025年春~初夏頃に衆院選挙(or夏に衆参ダブル選挙)


のだが、ワイの見立てでは、これは「絵に描いた餅」に過ぎない。ただの願望妄想ストーリー?に過ぎず、実現性については最初から破綻しているような気がする。

真琴「どの点が破綻しているのでしょうか?」

ズバリ言えば②の点である。

【②来年の春、(来年度予算の成立と引き換えに)岸田文雄に退陣してもらう】

という目論見らしいが、一体どうやってコレを実現するつもりなのだろう?

(党内で)周囲が岸田文雄の退陣をいくら希望しても、本人が「続投の意思を示し退陣を徹底拒否する」可能性は十分にある。というか、これまでの岸田の言動からすれば、十中八九そうなる、と考えるべきではないか?

そうなった時に、②で「岸田文雄本人が退陣を拒否していたとしても、周囲がスムーズに岸田退陣を実現する」為の「切り札的な手段」を彼らはきちんと用意できているのか?

翔子「彼らが、何かそんな手段を用意できているようには全く見えませんが」

うむ。

そもそも、岸田政権の支持率はずっと「(本来なら退陣必至なほどの)超低空飛行」が続いており、これまでも「さっさと辞めろ!」と党内でも大半の人がずっと考えており?、複数の地方組織からもそうした声が公然と挙がっているにも関わらず、岸田本人は超絶鈍感力を発揮して、党内の誰も岸田を退陣させることが全くできていなかった訳だ。

それなのに「②のタイミングなら岸田文雄はおとなしく退陣してくれるはず(キリッ」などと考える方がおかしいのではないか?

真琴「それはそうですよね」

今の岸田文雄は、もはや民主党政権での菅直人首相(当時)と同様で、「解散権」をたてに、まだ何年でも(1日でも長く)総裁の座にしがみつくことしか考えていないのではないか。それがワイの見立てである。

ズバリ言ってしまえば、党内のメンバーが、本人の意思に反してでも合法的に(ある程度穏便にスムーズに)岸田文雄を総裁の座から引きずりおろせる唯一の機会は、3年に一度の「定期総裁選」しかない。

逆に言えば、「1日でも長く総裁の座にしがみつく」ことしか考えていない?岸田文雄としては、【どんな手を使ってでも(党内の議員を騙してでも?)、とにかくこの9月の総裁選さえ乗り切ってしまえば、後は何を言われようがたとえ支持率が0%になろうが、まだ何年でもひたすら鈍感力だけで総裁の座にずっと居座れるはず】と考えているのではないか。

翔子「うわぁ。ありそう」



■総裁選の選挙管理委員会のメンバーの人選についても

この見立てを裏付ける要素としては、総裁選の選挙管理委員会のメンバーの人選の偏り?についても挙げられる。


「ぼっち石破」「嫌われ茂木」「後ろ盾なし高市」…総裁選に向けた「推薦人集めレース」に四苦八苦の候補者たち。再選狙う岸田首相はなりふり構わずで党内からは“陰謀論”も…


>選管メンバーは総裁選候補者の推薦人にはなれないため、党内では『再選に黄信号がともる岸田首相が、なりふり構わず、他の候補が推薦人を集めにくい形にしたのでは』とささやかれています」(自民党関係者)



自民党総裁選の“審判役” 選挙管理委のメンバー決定 人選に不満の声も

 

>「ポスト岸田」候補周辺
>「あまりにも露骨だよね。選挙管理委員会に入ると推薦人になれないし、応援の活動もできなくなる」


真琴「岸田文雄は、とにかく9月の総裁選を乗り切る為だけに、もはやなりふり構わぬ必死な工作行動に手を染めている?」

状況証拠から言えば「そう考えるのが妥当」であろうな。



■結論

「その150」の前提と同様、現状の岸田政権をあまり支持していないワイが、もし「自民党刷新・再生への道」を提案するならば、という思考実験を続けるならば。

ここまでの考察からしても、

【今回の(9月の)総裁選で、とにかく岸田文雄を総裁の座から引き下ろす】

のは最優先且つ大前提となるだろう。

この9月の総裁選で岸田を総裁の座から引き下ろしておかないと、もう合法的にスムーズに岸田を引き下ろすチャンスは(3年後まで)巡ってこない可能性が大であろうから。

 

もし万が一にでも、岸田続投になれば、それは誇張抜きで「自民党終了のお知らせ」になりかねない「最悪の選択」だと考えるが、そのへん、彼らはわかってんのかね?


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