前回記事(その172)に引き続き都知事選2024等の考察を。
「勢力毎のざっくり考察」の続きを書いていく。
■安野貴博:たぶん勝者
「安野貴博」、と言っても「誰?」みたいに「知らない人」はいるかもしれない。
都知事選後の今も、メディアで話題になるのは「石丸伸二」「蓮舫」とかばかりで、「安野貴博」の話題は遥かに少ない感じではあるので。
「確かに、ニュース等ではあまり取り上げられていませんね」
都知事選2024で、結果として15万票超の得票で5位に入った候補がこの「安野貴博」である。
つまりは「準有力候補の中の最上位」的な結果を得た候補であり。完全無党派の新顔としては、それだけでも「大健闘」「結構立派」とは言える。国政政党のスカウト陣から熱視線が向けられる水準の得票だろう。
しかし、ある種の「実力」について言えば、彼は実は「有力候補」すらもブチ抜いて「全候補中No.1」との呼び声も高い?存在である。
「ある種の実力?」
わかりやすい要素で言えば、都知事選の「公約」だろう。
正直に言えば「上位3候補」の公約はどれも、称賛できるほどの出来ではなかった。
「中学生レベル」のフワフワで具体性ゼロ?の「蓮舫の公約」があまりにも酷くお粗末だった、というのは有名だろうが、実は小池百合子や石丸伸二の公約も、公約の出来自体は「平凡」の域を出るものではなかった。蓮舫よりはマシ、というだけで。
「あらら」
一方で安野貴博の公約集(マニフェスト)の出来の良さは、得票上位3候補と比べても断然上で、「レベチ」としか言いようがない。まだ見てない人は、是非一度(ザッとでも)見てみて欲しい。見るだけの価値は確実にある、と自信を持って断言しよう(キッパリ
「凄い…。政治家経験ゼロのただの一般人の若造?でも、こんな短期間でこれだけの具体的且つ詳細な公約集が作れるんですね…」
「こういうのでいいんだよ!」
うむ。安野貴博はある種の「天才」である、と考えている。
特に、公約の具体性のあまりの乏しさを指摘されて「私はチャレンジャーで、データを持ってないから数字は出せません(キリッ」みたいな「小学生みたいな幼稚な寝言?」を言い訳にしていた、「国会議員歴20年」の何処ぞの某カミツキガメさん?は、彼の爪の垢を煎じて飲むべきだろう。
今回の都知事選で、蓮舫みたいな「最優先で当選阻止しないといけないヤバい奴?」がもし誰も出馬していなければ、ワイは安野貴博に投票していたかもしれん。
「そこまで彼を高く買っているのですね」
うむ。
ただ、敢えて言えば、「街頭演説のテクニック」等は、彼は意外に「凡庸」な印象もあった。
少なくとも「聴衆を引き込む話術」「抑揚のつけ方」みたいな部分については、別に天才でもなんでもない「素人」水準やな、と。演説の姿にオーラはあまりない。
「ま、実際政治家経験ゼロの素人?ですしね」
演説だけでなく、質疑応答とかでもちょっと「弱い」印象を受けてしまう。
少なくとも現時点では、彼は「対人言論バトル能力?」についてはおそらく天才には程遠い人物。「いい人」ではありそうだが。
「天才的なエンジニアが、ネゴシエーターやアジテーターとしても優秀とは限らない、みたいな?」
うむ。
「偽善的且つ攻撃的な圧力団体」「ヤクザ紛いの不逞な連中」などに無法な要求等をされたときに、地方行政のトップとして毅然とした態度できちんと突っぱねることができるのか否か? みたいな部分に、やや疑問というか「頼りなさ」をそこはかとなく感じてしまうような?
ざっと演説等をチェックした限りの「直感」で言えば、安野貴博は「トップ」「リーダー」というよりは、むしろ「参謀」「ブレーン」にこそ向いたキャラ、という印象を受けた。
そういう意味では、安野貴博の「都知事」への適性自体は、あるいは「そこまででは…」となるやもしれん。
「【理想的な政治リーダー】の発掘というのは、なかなか難しいですねぇ」
「憧れたって 何になる 居はしないのさ そんな人~」
とはいえ、安野貴博が「かなり有能な人材」であるのは間違いなく(キッパリ
「ひまそらあかね」等とは別ベクトルで「尖った才能」を確実に持っている。
もしワイが都知事の立場だったら、安野貴博を「副知事」「参謀」「ブレーン」等に招聘すべく最優先でスカウトを試みていただろう。
まだまだ非常に若い人物でもあり、こうした「天才」級の人材がやがて日本の中枢で改革に取り組むようになれば…、という期待はかなり大きい。
国政政党の中にも、今回の件で「要チェックや…」と安野貴博に目をつけた陣営はおそらくいるのではないか。
そういう意味で、安野貴博も今回株を上げ、たぶん勝者の一角には入る、と予想している。
「こうした【逸材?】が発掘されるのも、都知事選の醍醐味の一つですよね」