1年ほど前、わたしは自分自身にゴールを設けることをやめた。
これができたら、終わり。
ここまできたら、おしまい、なんてない。
ましてや、これを身に付けたら、わたし、パーフェクト。
なんていうことも、ない。
三次元を超越した存在になれたら、もしかしたらあるかもしれないけれど、私が生きているのは、この三次元、この世界。
おや、今日のわたし、最強。
と思うことはあっても、それは現時点で、ってこと。
未来は続くし、その未来は何が起こるかわからない。
なんでも起こりうる。なんでも。
そういう道の途中。いつだって、途中だから。
たまに、行き止まりがあるかもしれない。
まれに、工事中で道幅が狭いところもあるかもしれない。
さらに必ず、必要な学びが目の前に出てくる。
そういう、道。
しかも、枝分かれし、交差し、時に平行に、時に上下に重なりながら、続いていく。
出会う人あり、去っていく人あり。
毎日一緒に散歩にする人、ここぞという時に一緒に走る人、何度も出会う人、言葉を交わす人、会釈する人…再会もあれば、一生の別れもある。
その道を、わたしは歩く。
手を引っ張ってもらうのでなく、
背中をぐいぐい押してもらうのではなく、
タクシーに乗せてもらうのでもなく、
自分の力で、意志で、歩いて、走って、運転して、笑い、時々泣き、そしてやっぱり笑いながら進んでいく。
これまでの道、これまでの出会いなくして、今この道を歩いてはいない。
どれもすべてが大切で、どれもすべてが宝物。
そして、出会った人も、そうでない人も、自分の道を歩んでいる。
それぞれの方法で、それぞれのペースで。
自分で歩くしか、前に進めないのだから。
人生は網の目のような道路で、誰かとつながり、誰かと交差し、それが無限大に広がっている。
そういう意味では、私たちは一体であり、一体感を得た時が無であるとわかるのだろう。禅でいう。
まだ、そこまで悟りきっているわけではないので、長い長い道を、今日も歩く。
新しい道に行きつき、学びを前にし、わくわくしながら。
たくさんの出会いと、教え、そして師に心から感謝の気持ちを込めて。
新しい明日に、こんにちは。