ももクロと神さま

ももクロのライブ会場では、さまざまな奇跡が起きる。
その代表的なものは天候に関することだ。日本中が雨雲に覆われているのにライブ会場だけが晴れて虹が出たり(香川)、直撃するはずの台風が直前で進路をそらしたり(長崎)。私はいずれも現地にいて、自分で体験している。
その極めつけは、今年の日産スタジアム(桃神祭)だろう。2日目は開演が30分遅れるほどの雨だった。巨大な神社のセット前で巫女の衣装を着たももクロちゃんが歌い、舞う。最初の曲は「天手力男(アメノタヂカラオー=天の岩戸に籠もって世界を暗黒にした天照大神を引っ張り出した神)」。
すると歌い出してすぐに雨が上がり、何とまた虹が出てきたではないか。これは私と共にスタジアムにいた6万人が目撃している。
どんな冗談だよと思いませんか?神社のセット。巫女の衣装。アイドルが「天手力男」なんて歌を歌ったら雨が上がって虹ですよ。これが日本のど真ん中、横浜で起きたことなのだ。
私自身も多少出入りしているから思ったのだが、その時、日本中の宗教やスピリチュアル関係者に激しく問いたかった。
「あなたたちは、なぜここにいない?」
これが神業でなくて、いったい何なのか?どこか山の中で起きていることなら仕方ない。だけど、大都会で何万人もの人が目撃している現場に、なぜあなたたちはいない?
ちょっと神がかった話になるけど、最近、私が思っていることをお話しよう。
神さまの見え方(感じ方)はひとつじゃない。いろんな宗教やスピリチュアルの手段で神さまにアクセスできることがあるのだろう。しかし、同じ場所や時間でも見える人、見えない人がいる。見え方は人それぞれ。もっと言うと、同じやり方を行っていても神さまが降りている時といない時があるようだ。
ももクロとその周辺には、あきらかに神さまが降りている。言い方を変えると、神さまに推されている。この状態がずっと続くかどうかはわからないが、今は間違いなく降りている。
ももクロの振りつけ師、ゆみ先生がこう言っていた。
「ももクロは飛び抜けて可愛かったり、歌がうまかったり、踊りがうまいわけではない。だけど、心のきれいな子たちが集まっているので、そこがみんなの心をうつのでしょう」
ももクロには、ほとんど恋愛の歌がない。人生応援ソングが多いが、それは決して前向き馬鹿でもない。弱さや暗さをの存在を認めた上で、やってやろうじゃないか、がっつり!とファンを盛り上げているのだ。
ももクロのライブに集まる数万人、そして私を含むモノノフと呼ばれるファン集団は今、ももクロに神を感じている。別に霊的な衝撃を受けたとかいうのじゃなくて、彼女たちのパフォーマンスに魂を揺さぶられているという意味で。それは世間の宗教やスピリチュアルとは別のアプローチだ。
私はたまたまスピリチュアルとももクロの両方に顔を出しているので、これがおかしくてたまらない。特にスピリチュアル側に対してである。
神さま、探さなくてもそこにいるじゃん。ほら、日産スタジアムで6万人が見ているよと言いたくなる。
もっとも、歌やダンスに全く興味の無い真面目くさった集団がライブ会場に押しかけ、ももクロちゃんを拝み出しても困っちゃうけどね。
侍と小判
侍と小判
子供のころ読んだ話。
あるところにどケチの侍がいた。彼は普通のケチと違い、銭そのものが大好き。
貯めた小判は壺に入れ、後生大事に床下で保管した。
彼の楽しみは天気のいい日に壺から出した小判を縁側へ敷き詰め、その脇に寝そべることだった。そしてニコニコしながら小判をつまみ上げ、輝きを眺めたり、くんくんと匂いを嗅いだりした。
当然、周囲からは変人扱いされ、あの守銭奴のケチ侍がと馬鹿にされる。
ところが、次第に彼はただのケチでないことが知られるようになってきた。
彼の下男が何年もかけて貯金し、ようやく小判1枚分を貯めたことを知ると、彼は褒美じゃと小判10枚を下男に与えた。
ある日。いつものように縁側に小判を並べて楽しんでいると、使いの者がやって来て急を知らせた。
彼の友人が刃傷沙汰の喧嘩に巻き込まれているというのだ。彼はそれを聞くやいなや刀をつかんで家を飛び出し、仲裁に向かった。
縁側の小判は、ほったらかしのままだったという。
(ここまで)
私はこんな人間になりたい!
子供のころ読んだ話。
あるところにどケチの侍がいた。彼は普通のケチと違い、銭そのものが大好き。
貯めた小判は壺に入れ、後生大事に床下で保管した。
彼の楽しみは天気のいい日に壺から出した小判を縁側へ敷き詰め、その脇に寝そべることだった。そしてニコニコしながら小判をつまみ上げ、輝きを眺めたり、くんくんと匂いを嗅いだりした。
当然、周囲からは変人扱いされ、あの守銭奴のケチ侍がと馬鹿にされる。
ところが、次第に彼はただのケチでないことが知られるようになってきた。
彼の下男が何年もかけて貯金し、ようやく小判1枚分を貯めたことを知ると、彼は褒美じゃと小判10枚を下男に与えた。
ある日。いつものように縁側に小判を並べて楽しんでいると、使いの者がやって来て急を知らせた。
彼の友人が刃傷沙汰の喧嘩に巻き込まれているというのだ。彼はそれを聞くやいなや刀をつかんで家を飛び出し、仲裁に向かった。
縁側の小判は、ほったらかしのままだったという。
(ここまで)
私はこんな人間になりたい!
うどん屋事件
うどん屋事件
数年前のこと。チェーン店のうどん屋で、ざるうどんとミニ牛丼を頼んだ。
しばらくして、女の店員が持ってきたのはざるそば。違うと言うと、店員はホレ、と言わんばかりに、自分がぼくの前に置いた「ざるそば」の伝票を見せつけた。オーダー時に彼女が書いたものである。
知らねえよ、馬鹿。おまえがそこから間違えたんだろうと思い、あくまでもうどんを出すよう要求した。
それでうどんは出てきたが、今度は一緒に頼んだミニ牛丼が来ない。さっきの店員を呼びつけて尋ねる。
「ちゃんとオーダー入っているんでしょうね?」
「もちろんです」
彼女は自信満々にうなずいて厨房へ消えた。そして聞こえた彼女の声。
「ミニ牛丼一丁!」
数年前のこと。チェーン店のうどん屋で、ざるうどんとミニ牛丼を頼んだ。
しばらくして、女の店員が持ってきたのはざるそば。違うと言うと、店員はホレ、と言わんばかりに、自分がぼくの前に置いた「ざるそば」の伝票を見せつけた。オーダー時に彼女が書いたものである。
知らねえよ、馬鹿。おまえがそこから間違えたんだろうと思い、あくまでもうどんを出すよう要求した。
それでうどんは出てきたが、今度は一緒に頼んだミニ牛丼が来ない。さっきの店員を呼びつけて尋ねる。
「ちゃんとオーダー入っているんでしょうね?」
「もちろんです」
彼女は自信満々にうなずいて厨房へ消えた。そして聞こえた彼女の声。
「ミニ牛丼一丁!」








