映画を観ました | 大阪・奈良の葬儀・家族葬ESSたねちゃんのブログ

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会館葬には無い、小さくても心のこもったお葬式を心掛けています。

今日で東日本大震災が起こってから丸2年が経過しました。

東日本を襲った未曾有の災害で死者15,861人、行方不明者2,939人の尊い命が

犠牲となりました。

改めまして、謹んでお悔やみ申し上げます。

先日、現在公開中の『遺体 明日への十日間』という映画を観てきました。

 


この映画は釜石市の遺体安置所での出来事を映画化したものです。

西田敏行さん演じる、民生委員のボランティアの方、市役所所員、

検視の為に招集された医師、歯科医師、葬儀社の方々の遺体安置所での

出来事を克明に映像化したものでした。

津波のシーンは一切ありませんが、

その被害が甚大であったことは映画から伺えます。

遺体安置所に次々と運び込まれてくる遺体を目の当たりにした民生委員役の

西田敏行さんの演技は涙なくして見られないものでした。

暖房のない冷たい小学校の体育館に西田さんが駆けつけた時、

靴を脱ぎ、裸足で体育館に入るシーンがあります。

ご遺体が横たわっている場所にどうしても土足で上がる気持ちに

なれなかったそうです。

そして、ご遺体一人、一人に西田さんが声をかけて回るシーンがありますが、

決められた台本の台詞ではなく、全て西田さんのアドリブで、

自然に出た言葉だと後で知りました。

心のそこから自然に出る言葉は、

やはり演技を通り越して胸を打つものがあるのでしょうか、

場内はすすり泣きの嵐でした。

お柩もなく体育館には毛布にくるまったままご遺体が無造作に安置され、

床は泥まみれでさながら野戦病院のような状態だったでしょう。

映画であの状態ですから実際にはもっと凄惨な現場だったと思います。

自分は葬儀に携わる者として、その場にいたら『何ができるだろう?』と

色々深く考えされられました。

西田さんが演じた民生委員さんのように、一人一人に優しく声をかけて

回ることはできただろうか?

身元が判明したご遺体を夫婦だから並べてあげましょうと気を使えただろうか?

緒方直人さん演じた葬儀社社員のように気丈に振る舞えただろうか?

一般の方とは少し違う目線で映画を観ていました。

映画のラストが近づいてきた時に、電話が鳴り途中退席したら、

なんと葬儀依頼の電話でした。

慌てて映画館を飛び出し、現場に急行です((((((ノ゚⊿゚)ノ

残念ながらラストはどうなったのかわからないのですが、

この映画を観た人に聞いたら、他県でも火葬の受け入れが始まり、

ご遺体を送り出すことができて、2ヶ月後の5月18日に遺体安置所は

その役目を終えたというナレーションで終わったそうです。

震災から2年・・・

未だに不明者のご遺体が発見され続けているという現実・・・

早く行方不明に皆さんがご家族の元に帰れるよう、祈るばかりです(。-人-。)

今日は改めて考えさせられる一日となりました。

ではこれ位で・・・・また明日(^-^)ノ~~

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