小柄な女性には高すぎるハンターカブのシートをローダウンする方法を記事にしておきます。
前回やったアンコ抜きシートの再調整とローダウンサスで車高短の二本立て。
先ずはRサス交換。
幾つかのメーカーから出ているローダウンサスのうち、比較的に手頃な価格と高評価をみてYSSの2㎝ローダウン(サス長365㎝→345㎝)するサスを購入。ほぼ1万円。
付け替えるだけで簡単…と思いきや、サス交換だけのためにマフラーまで外さねばならず、思いのほか手間取った。デザイン優先のためだろうが整備性は良くないね。
ネットで調べてから作業。マフラーを外すのに必要なサイドカバーの外し方は構造や手順を知っておかなければカバーの爪を折るから注意されよ。
↓外し方はこちらのサイトなどを参照
↓サス交換後
純正は黒スプリングだが、せっかくだから車体色に合わせて赤スプリングにした。
↓マフラーに共締め
これで確実に2㎝下がる。この効果は大きい。
しかしリヤサスをローダウンすると尻下がりになるのは必定で、当然フロントサスもローダウンさせねばキャスターが寝てしまう。バイクをバンクさせて曲がるときに寝るのを嫌がり”たち”が強くなるわけだ。
ローダウン用のスプリングもあるようだが、ここは簡単にフォークの突き出しで対応する。
上下のナットを緩めてアウターを下から突き上げれば簡単に動く…はずだがなかなか動かない。どうやらトップブリッジ下にはまってるゴムリングが邪魔してるっぽい。
チューブを握ってグリグリこじって強引に下げていく。
↓左右1㎝ほど突き出した
バランスを取り数mmシートダウン効果もある。あまり下げ過ぎるとトップブリッジブラケットを締めたときにインナーチューブが曲がることがあるのでこれくらいにしておこう。
サスペンション交換はこれで完了。
続いて前回失敗したアンコ抜きシートの再調整。
↓前回記事
ウレタンの削りすぎを無理やり修正してとりあえず乗れるようにしただけに終わった前回作業。ローダウン効果は約1~2cmと限定的。
今回は成形するだけではなく、前回の失敗を挽回して更に効果を高めたい。シートクッションが硬くて尻が痛いよ~っと泣くお母さんのためにゲルシートを仕込むことにした。
↓とりあえず素っ裸にしてルーターで成形
↓ゲルシートが入る厚みを削り取る
↓正方形のゲルシートをカット
↓梱包フィルムで防水
ゲルシートの保護フィルムを剥がすとウレタンに自着する。さすがゲル。上からフィルムで押さえれば段差も目立たない。
以下シートの張り方。
↓前後をタッカーで留める
左右は考えず前後だけをピンピンに引っ張って留めること。この時引っ張りすぎると当然破ける(笑)
↓硬い折り目や縫い目をタッカーで留める
ギンギンに左右に引っ張っても破れにくい部分を先に留めておけば他の部分も貼りやすい。またしっかり引っ張ればシートの形状に追従してキレイに仕上がるのだ。
あとは左右交互にタッカーを打ち、全周を留めて仕上げれば終わり。
初めての方は敷居が高いかもしれないけど、一回やってみると力加減が分かってくると思います。
↓仕上がり
ゲルシートを入れても目立たずに自然な仕上がりになった。さすがは私!
さて、今回のローダウン作戦ではおそらく5cmくらいシート高が下がったと考えてます。
その効果の程を見てみたい。撮影は両足を地面に着けた状態で撮影した。
(モデルは身長160cmの日本人純正体型。体重はおそらく100kg以下と思われる)
↓ノーマル
2/4日の納車日に撮影。支えるのがやっとで辛うじてつま先が届くのみ。シートの厚みもわかる。
ちなみに170cmでスーパー長い脚の私でも少し踵が浮くくらい。
↓失敗アンコ抜きシート
同日のアンコ抜き作業後に撮影。少し踵が下がって膝にゆとりができてる。
↓ゲル増しアンコ抜きシート+LDサス
本日の成果は絶大で推定5cmのダウン。片脚なら無理せずぺったり踵が着くそう。
この違いをお判りいただけるだろうか?
大きく下がっているのが分かる。
お母さんの評判も上々で、足つき性は大幅に改善出来たようだ。
ただシートの硬さだけはどうにもならない。ゲルシートも柔らかく感じるものではなく振動を感じにくくなるだけなので長時間乗らないと硬い印象は変わらないだろう。
それでも両足が殆どベタ足になる安心感に勝るものはなく、喜んでもらえたようだ。
良かった良かった。
もし自分でも挑戦してみようという人が居たら参考にしてくださいな。
ん?
よく見ると箱が変わってるね。Amazonで見つけて購入。今なら安いぞ5000円!
チープでペコペコだったベージュ箱は倉庫入り。
↓ジオン軍御用達コンテナ(笑)
ペコペコ感はややマシな程度だが、ビジュアルが全く違う。かっちょいい!
↓もちろんシャア専用のダークレッド
ちょいと色が濃いものの違和感なく収まってる。シートと箱の間にあるのはシリコンベルトで固定してあるカッパ。非常時にはここに腰掛け箱状態のままでも(ムリクリだが)二人乗り可能。シートはゲル増しする前の失敗作。
さらによく見ると…お母さんの服装がシャツの裾の出方から靴に至るまで全く一緒。
2週間も着替えてないんかーい!