ご近所対策と境界工事トラブル | シャア専用ZERO-CUBE戦記

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従軍5年の中堅となったシャア軍曹は曹長に昇進しました!
還暦夫婦が建てた企画住宅ゼロキューブのブログ。自らシャア専用と名付けた赤い外壁の住まいに関する出来事について(たま〜に)ガンダムテイストを交えながら書き記す、親族への報告と忘備録を兼ねた全記録。

 

解体中に起こったトラブルについて

 
解体中に起こったトラブルについて

 


年明けで気持ちも新たにこのブログ記事を書いている。

少し時間が経ちアタマも冷えたので冷静に思い出せるはず。

 


家を建てるにあたっては色々問題が起こることがあると思うが、これが最大であって最後のトラブルであることを祈ります。

 

 

 

 

 


わが家を建てるにあたって気になっていたのは近隣のお宅へ様々なご迷惑をおかけするであろう事。

 


騒音しかり、ホコリしかり、工事車両の問題、工事人の態度、たばこ吸い殻やゴミの後始末等々。心配の種は尽きない。

自分の家の隣で大きな工事があれば気になる。ことさら迷惑を受けなかったとしても普通は嫌な気になるものだと思います。

 


そのうえ今回の工事では車庫を広げて2台分のスペースを確保し、可能であれば裏庭に通路(当初は車庫の奥からバイクを通して裏で整備しようとしていた)を開きたかったので高さが問題になった。旧宅では車庫と宅盤に1,3mほどの段差があったのだ。

この段差を解消し階段を少しでも減らすためにも宅盤を大工事にならない程度60㎝ほど漉き取る工事を同時に行い、下がった分だけ露出する東隣りとの間に土留めの擁壁を構築する工事が必要であった。

道路から車庫の奥へ傾斜をつけて最後部では殆ど段差を解消できるという目論見。

 


隣家の塀を一時的に壊して工事して再構築しなおす工法をとる方が良いとの事。

説明を聞くとなるほどその通り。合理的で納得いく説明ではあったが、当然隣家の許可が必要となる。もちろんこの工事は全面的に当家の負担により行うことになる。

 

 

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うっちーが心配したのは隣家の許可を得られるかどうかだった。

もし許可を貰えなかった場合は次善の策として、土留めの板を打ち込みその手前のみを工事することで隣家の権利を侵食せずに工事を行うことは可能であるとの事。

これもよく行われる工法ではあるが、工事許可を得て削って工事した方が早くてきれいに仕上がるそうだ。その通りだろうと思う。

 


よし、まずは隣家の許可を得なければ話にならない。ここは業者任せではなく我々が行かねばなるまいよ。うっちーにも、もしお許しを頂けたらすぐに内容説明してね、とお願いしていた。

宅盤を下げる方向性を決めた段階の10月28日、まだシミズホームで建てるかどうかも決まってないうちに、お母さんと一緒に隣家へ相談しに行った。

出てきたのはおばちゃん。
•近々自宅を建て替える事
•その際に駐車場を広げる工事を行うため敷地へ入らせてほしい事
•50㎝ほど土地を削らせてほしい事
•その際に塀を一時的に撤去し作り替えさせてほしい事
•工事には2ヵ月ほどかかるので正月を挟んでしまうであろう事

などを説明してお許しをいただけるようにお願いした。

おばちゃん曰く

「あ~、ええよええよ。好きにして。庭木もなーんも大事なもんないし、正月も全然気にせんよ。なんやったらうちの家もついでに塗りなおしてくれてええよ」

などと、上機嫌でお許しを頂けた。

 


ありがたし、ありがたし。

 


ふたりでホッとした。こればかりは無理強いできないので、渋られたらあっさり引き下がって他の方法を考えようと思っていたのだ。最悪、建替え止めてリフォームすればよいとも思ってた。何しろまだ契約してないからな。

 


正直なところ、この時まではまだ他のホームメーカーの情報を色々調べたりして色気を残していたが、これでわが家の方針は決定した。シミズホームで建て直し、うっちーお勧めの方法で車庫スペースを広げることにする。

シミズホームでの契約を決意した瞬間でもあった。

 

 

 

直ぐそのまま家に帰って、許可を得たので業者としての詳細説明を頼むとうっちーにメールで報告した。隣家に不安を与えないよう早く詳細説明に行ってほしかったからだ。

夜に返信あり、後日挨拶と詳細説明に行くとの事であった。

 


そもそも、ファーストコンタクトからシミズホームと人物は気に入っていた。

打てば響くレスポンスの良さも信頼できる所であった。

安心して任せて良いだろう。

 


その後トントントンと話が進んでいく。

 


引越しの前週くらいから夫婦ふたりでご近所にあいさつ回りを初めた。

どうしてもご近所には負担をかけることになるが、事前に挨拶いれておくことでトラブルを避けたかった。

荷造り作業の合間に、敷地に隣接する向う三軒両隣、裏隣り斜向いまで。↓の挨拶状とそれぞれご迷惑度に応じた菓子折りを持って行った。

 

 

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敷地を接する所へは建物の図面も持って行き、ここに窓があるが敷地内部が見えないようすりガラスにする等々、気にされるであろう所を説明もして回った。

 


道を挟んで西隣と斜向いには集合住宅があったのでこちらも一軒一軒回った。お留守が多かったので、後日引越し当日に再度回ることにした。

 


このあいさつ回りで初めてお会いした方もいた。良ききっかけかなと思えた。

これからも住み続けるのだから仲良くしてもらおう。

面白かったのは、あまり仲良くなかった南隣りの隣家も近々引っ越す予定であることが分かったことだ。挨拶を終えたとき、も、ガッツポーズでましたね。


次にお住まいの人とは仲良くしよう。

 


工事する東隣りの隣家からはキッチン換気扇の向きを聞かれた。おばちゃんは匂いが気になるらしい。詳細な設計までは出来てないから分からんと答えた。

そうか、車庫を挟んで数mは離れるので問題ないとは思ったが気にしているのであれば何とかせねばなるまい。

早速次回打ち合わせの際に換気扇の向きを確認したら、やはり最も近い壁方向、つまり東へ出す事になっていた。

 


ゼロキューブ標準のキッチン位置は建物のほぼ真ん中。換気扇から最短の車庫側に出した場合でも2mほどの排気通路が必要だが、反対に出すとなると倍以上の5m必要らしい。

 


うっちーに反対の西向き(北向きは正面であり、ガルバ面になり何より玄関横になるため問題外)にできないか相談した。そこまで気にしなくても良いのではということだったが、仮に伸ばした排気管が油で詰まりやすくなったとしても、ここは何とか隣家の要望に応えたい。無理やり排気管を延ばしてもらうことにした。 


打ち合わせの後、上位機種の換気扇にオイルスマッシャー機能(料理時の煙に含まれる油分を換気扇で分離して排気する装置)がある事を思い出し、これの取り付けで排気通路が長くなった分をカバーして汚れの付着を予防できるなら原付バイク買えるほどのUPにはなるが導入したいとK女史にお願いした。(結局希望通りの工事が出来なかったこともあり、そこ迄せんでも良かろうと元にもどず)

それくらい気遣っていたのだ。

 


2日の引越し当日も作業の合間を見て前回お会いできなかった所へ回った。それでもお会いできなかった所はドアハンドルに挨拶状とお菓子をぶら下げて帰った。後刻、わざわざお礼にお越しいただいた所もあったようだ。

何れも不快な思いはさせなかったようで安心できた。回って良かった。

 


実は引越し日の朝には訪問予定もないのに偶然うっちーと会ってた。独自に工事の挨拶状を配っていただいてた様子だ。

さすがはシミズホームさんである。さらに安心する。

 


これだけ気を遣えばトラブルなんぞ起こるまいよ。

 

 

 

翌3日から解体工事が始まった。

毎日、仕事帰りの夜か出勤前の早朝に見に行った。子供たちに見せてやろうと写真を撮り始めたこともあるが、作業終了後の片づけ等ができているかゴミが散らかってないか気にしてたのだ。幸い杞憂だった。

写真はその都度LINEで子どもたちに送っていたが、やはり慣れ親しんだ家が無くなるのは感ずるとこもある。記録に残したいと思うようになってこのブログを作ることにした。

 

 

 

順調な日も終わるときは突然。

ちょっとブルーな打ち合わせ2回目に書いた通り、14日の打ち合わせのさい、前日に隣家から電話があって解体作業中に柵が壊されたとのクレームが入ったとの事であった。

うっちーが打ち合わせ中に中座して、隣家へ行き話し合ってきた。30分ほどで戻り報告があった。

 


計画通りの工事が難しくなった印象との事。

 


え、どういう事?

工事に入ることや塀を壊すことは聞いてないそう。

 


んなアホな。
10月の28日に隣のおばちゃんと話して、塀を壊して作り直す工事とその際に庭を業者が出入りする話をして快く了解していただいている。庭木も大切な木は無いから好きなようにして良いとの話だった。
だからこそ引越し前にも菓子包みを持って正式に挨拶しに行ったのだ。その際も工事の話はしている。いずれの時もどうぞどうぞと言うことだったが?


どうやら先方はフェンスに絡んだ蔦が無くなったり宅地の土が流出する心配をしているとの事のようす。 

相手が業者で言いやすいから無茶言ってるのかしら。

何度もお願いしたが、うっちー事前に挨拶だけ行って工事の詳細説明してなかったんかいな? 聞くと、うっちー「先方の話が多くてあまり工事の事をお話できなかったんですよ」とのこと。


う~む、どうしたものか?

新築工事は工法を変更して継続可能なようだが、擁壁の強度が落ちたりはするまいな。
隣家に行って直接交渉したいところだが、気の短い私が出張って話に加われば確実にこじれると思う。お母さんも出ていくなと後ろで引っ張ってる。

 

 

 

正直、解体などは別業者に直接頼んだ方が安かったとは思うが、こんなことが起きないよう多少高めでも解体から一貫してシミズホームに任せたのだ。

 


頼むぞ!シミズホーム!何とかしてくれい!

 

 

 

と、ここで怒鳴ってもどうしようもない。

話し合いの進展を待つしかない。

 


後日、私の不在時にうっちーからの電話をお母さんが受けた。

 

再訪して話し合いの結果、


1、当初の工事方法を変更せざるを得なくなった。
2、工期が変更になる可能性がある
3、工事費用は相殺されるので変更なし
4、強度に変わりはない

 
との事だった。

ぷっつ~ん、何かが切れたぞ。先方に無理強いできないのは当然のことだが、事前許可を得ているのだから話の持って行きようだろう。

夜遅くまでかかってメール作成し、私が怒っていることをやんわりと(笑)伝えた。

 


つもりだったが、必要以上に強く伝わってしまったようだ。

次回20日三木市オープンハウス会場には社長のシミズさんもお待ちだった。

見た瞬間、しまった言い過ぎたと反省。謝罪を受けるが、社長に謝って欲しいわけではないので何やら悪い事をした気分。

詳細説明をもとめれば細かく答えてくれることは分かっていた。今後の対応をきちんとやってくれれば納得もするし、シミズホームだけを責めるつもりもあまりなかったのだ。

 


オープンハウス内で改めて謝罪され詳細な説明を受けた。

それによると、どうやら先方の家庭内でのコミュニケーションが上手く取れてなかったことが根本原因らしい。

 


我々の話を聞いた隣家のおばちゃん、どうも家族には隣のシャア邸が建て替えるらしいという事しか言ってなかったみたい。蔦の絡んだ柵を大事にしている家族が居るのに忘れていたらしい。

めちゃ人の良いおっちゃんは何も聞いてないなら文句言ってるつもりは無いだろう。単純に、現状で安定している宅地の土が流れ出る心配をしていたようだ。

 


いずれにせよ、詳細説明に行ったうっちーの対応に問題があったのは確かであるが、よく聞くと無理からぬ事情もあったらしい。

せっかく説明に行ったのに話好きのおばちゃんが対応したため、まともに取り合ってもらえず話がそれてばかりで細かな工事の詳細を伝えられなかったようす。

  


希望通り詳細に説明を受け、私は納得した。

金銭的に予定された工事費より30万円ほど割安(メールでの3番は伝聞のため誤解であった)にもなり、自分を納得させやすくなったこともある。

 


落としどころと考えていた、
1.工事方法は先方の要望どおり塀壊さない工法
2.工事費用は再構築費が不要となりその分は不要
3.キッチン換気扇排気口は標準通り車庫側

の通りになったが、うっちーの詰めの甘さが原因ではある。

しっかり対応していただこう。

 

 

 

後日、隣家の柵の修復作業が終わったと画像入りのメールが送られてきた。

同時にキッチン換気扇排気口については隣家側に出すことを説明して了解を得たとの事で報告があった。

 

 

これを持って怒りを納めることとする。


私もホント丸くなったもんだ。やっぱ歳だな。