ちょっと懐かし昭和の思い出話
(サブタイトル)
元々歯が強くないのに、甘いものが
好きで歯磨きは適当ときたものだ。当
然のように虫歯ができてしまい辛い思
いをしたものだ。おまけに近くには医
者どころか、病院の存在さえもなく、
とにかく我慢するしかなかったのであ
る。
泣き叫んでいると、祖母がハンカチ
と「鼻くそ」の塊のような黒っぽい粒
を私に渡した。「なんじゃこりゃ?」
何だろうと匂いを嗅いでみるとなんと
それは「正露丸」であった。正露丸っ
てお腹が痛い時に飲む薬ではなかった
っけ?と、そんな疑問を感じながら迷
っていると「ハイ!口を開けて!」と
半ば強引に祖母が口を開けさせた。
続く