新聞代集金のはなし③ | 意地に生きるも男の本懐 なんてね

意地に生きるも男の本懐 なんてね

意味はほとんどない・・・ひとりごと

ちょっと懐かし昭和の思い出話

     (サブタイトル)

つづき


 うちの集落は、いいのであるが困る

のは隣の集落である。自転車でも、集

金をしていると往復1時間近くもかか

ってしまう。集金の対象の家は、4、

5軒なのであるが、そのうち1件は、

必ず留守なのである。曜日や時間を自

分なりにデータ化してみても、いつ在

宅かという答えが見当たらないのであ

る。まるで宝くじを当てるような感覚

で何度も足を運んだものだ。平均して

も月4~5度は行ったと思う。その家

は、おじさんがいることが確認できた

ら心の底から嬉しかった。やっと今月

はこれで終わった・・。と安堵の気持

ちでいっぱいになった。なぜだか、お

じさんの顔がその時だけ「仏様」のよ

うに見えたものだ。



 そんな私は、訪問する家々で色んな

物をたくさんいただいた。本当にあり

がとうございました。お菓子、漫画、

野菜、等々・・。



 集めていたのは、お金ではなく「ま

ごころ」だったことは言うまでもない・・。