田舎のお店のはなし② | 意地に生きるも男の本懐 なんてね

意地に生きるも男の本懐 なんてね

意味はほとんどない・・・ひとりごと

ちょっと懐かし昭和の思い出話

     (サブタイトル)

(続き)


 お店には、お菓子類もたくさん置いて

あった。特に楽しみに感じていたのは、

お菓子のクジである。1回たしか10円

であったが、はずれクジはなく、はずれ

てもガムとか飴がもらえるので安心であ

る。1等でも当たろうものなら、そりゃ

あ、そりゃあ、大騒ぎである。



 ある時、そんなクジも残り少なくなっ

てまだ1等が残っているではないか。私

は走って家に帰り、30円を持ってクジ

を引きに行った。



「おばちゃん!クジ3回!」



 ワクワクしながら一枚ずつめくった。

一枚目・・・二枚目・・・三枚目・・ 

んー?全部外れた?なんで・・・?今に

も泣きそうなわたしの顔を見てヨシオカ

のおばちゃんは、笑顔で1等賞の景品を

渡してくれた。なぜか嬉しいような?悲

しいような?複雑な思いと共に・・・お

店を後にした。ただし、景品は右脇にし

っかりと抱えていたことは間違いない・

・・。