ちょっと懐かし昭和の思い出話
(サブタイトル)
(続き)
お店には、お菓子類もたくさん置いて
あった。特に楽しみに感じていたのは、
お菓子のクジである。1回たしか10円
であったが、はずれクジはなく、はずれ
てもガムとか飴がもらえるので安心であ
る。1等でも当たろうものなら、そりゃ
あ、そりゃあ、大騒ぎである。
ある時、そんなクジも残り少なくなっ
てまだ1等が残っているではないか。私
は走って家に帰り、30円を持ってクジ
を引きに行った。
「おばちゃん!クジ3回!」
ワクワクしながら一枚ずつめくった。
一枚目・・・二枚目・・・三枚目・・
んー?全部外れた?なんで・・・?今に
も泣きそうなわたしの顔を見てヨシオカ
のおばちゃんは、笑顔で1等賞の景品を
渡してくれた。なぜか嬉しいような?悲
しいような?複雑な思いと共に・・・お
店を後にした。ただし、景品は右脇にし
っかりと抱えていたことは間違いない・
・・。