田舎のお店のはなし① | 意地に生きるも男の本懐 なんてね

意地に生きるも男の本懐 なんてね

意味はほとんどない・・・ひとりごと

ちょっと懐かし昭和の思い出話

     (サブタイトル)


 田舎には、大きなお店はないが、雑貨

屋さんのようなこじんまりとした店が地

区の中に2軒もあった。



 1軒は、「藤本商店」で、こちらは地

域のメインストリートに位置し、品数も

かなり多かったような記憶がある。



 私の家からは、「ヨシオカ」が近かっ

たため、必然的にそちらへのお使いの機

会が多かった。なんと言っても「ヨシオ

カのおばちゃんち」には、お金を持って

行かなくても買い物ができる。なぜなら

「ツケ」がきくからなのだ。ある時払い

の催促なし・・・、という訳ではなかっ

たが、お店の棚に「大学ノート」が1冊

置いてあった。おばちゃんは、鉛筆で買

い物を記入する。そんなんでいいのかな?

と思いながらも、そのツケをいつ誰が払

っていたのかは、聞いたこともなかった。



 基本的に何でも置いてあるのだが、時

々品物が切れているときがある。ある時

は醤油が売り切れていたのだが、おばち

ゃんは奥の台所に行くと自分の家の使い

かけの醤油を持って出てきた。



「とりあえず、これ持って帰り!」



 私は何も疑問を感じず、持って帰った

のだが、あの醤油の扱いはどうしたもの

か?いまだに謎である。




to be continues