もちまきのはなし② | 意地に生きるも男の本懐 なんてね

意地に生きるも男の本懐 なんてね

意味はほとんどない・・・ひとりごと

ちょっと懐かし昭和の思い出話

     (サブタイトル)


(続き)


 2時近くになって子どもたちを筆頭として

地区の人たちが続々と集まってきた。なんと

ハルオ君は左手にグローブを付けている。い

や待て、ヤスオ君はなんと虫取りの網を持っ

ているではないか。「それは反則じゃろう!

」と密かに思いながら、いよいよ「もちまき

」の始まりだ…と、その時、隣にいた兄とヨ

シヒロ君が、急に喧嘩を始めた。「何で引っ

張るんかー」「お前が引っ張ったんじゃない

か!」なんだか理解できないが、今まで一回

も喧嘩をしたことのない兄とヨシヒロ君が急

に取っ組み合いの喧嘩を始めたではないか・

・・。「こりゃ大変だ!」と私は仲裁に入り

とにかく一生懸命二人を止めた。



「やめえっちゃあー」3人が入り乱れての大

騒ぎである。ドタバタ、ドタバタ・・。



 やっと喧嘩が治まったと思った瞬間、「も

ちまき」も同時に終了となった・・・。みん

なはポケットをいっぱいに膨らませして家に

帰っている。私たち3人は、あたりを見渡し

て、バツが悪そうに顔を見合わせた…。「【

もち】だけに丸く治めればよかった!」と言

ったかどうか?は定かではない・・・。