ちょっと懐かし昭和の思い出話
(サブタイトル)
(続き)
2時近くになって子どもたちを筆頭として
地区の人たちが続々と集まってきた。なんと
ハルオ君は左手にグローブを付けている。い
や待て、ヤスオ君はなんと虫取りの網を持っ
ているではないか。「それは反則じゃろう!
」と密かに思いながら、いよいよ「もちまき
」の始まりだ…と、その時、隣にいた兄とヨ
シヒロ君が、急に喧嘩を始めた。「何で引っ
張るんかー」「お前が引っ張ったんじゃない
か!」なんだか理解できないが、今まで一回
も喧嘩をしたことのない兄とヨシヒロ君が急
に取っ組み合いの喧嘩を始めたではないか・
・・。「こりゃ大変だ!」と私は仲裁に入り、
とにかく一生懸命二人を止めた。
「やめえっちゃあー」3人が入り乱れての大
騒ぎである。ドタバタ、ドタバタ・・。
やっと喧嘩が治まったと思った瞬間、「も
ちまき」も同時に終了となった・・・。みん
なはポケットをいっぱいに膨らませして家に
帰っている。私たち3人は、あたりを見渡し
て、バツが悪そうに顔を見合わせた…。「【
もち】だけに丸く治めればよかった!」と言
ったかどうか?は定かではない・・・。