ちょっと懐かし昭和の思い出話
(サブタイトル)
昔は、雪がたくさん降った。今でこそ
温暖化の影響等でめっきり少なくなった
が、それは、それは、半端なく降ったも
のだ・・・。
「ビューーー!ビューーー・・・。」
雪の降る晩は、北風が強い。
「よし、よし、吹け、吹け、もっと吹け」
寒い中、何度も庭に出て夜空を見上げたも
のだ。なぜかって?なぜなら雪が積もると
臨時休校になるからなのだ。多い時は、膝
くらいまで積もる雪が、いとおしくて仕方
なかった。
細かい粉雪がまさに「シン、シン」と降
ってくれば積もる可能性が高い。部屋の中
にいても雪の降る「シン、シン」という音
が聞こえてくるかのような気がする。
朝起きると望み通り、かなりの積雪だ。
予想通り学校から「臨時休校」の連絡網が
回ってきた。「雪のため今日は学習会する
ように!」とのことだ。その知らせを聞い
たとたん私はヒロシ君の家に向けて全力疾
走していた。勉強なんかしている場合では
ない。息を切らしながら雪の中をひた走る。
「滑りに行こうでー!」「おう!」非常に
短いやり取りで二人の意思の疎通はとれて
いた。
to be continues