ちょっと懐かし昭和の思い出話
(サブタイトル)
(続き)
スコップ、タライ、ソリの3点セットを
持って「リョウノシタ(地元の呼称)」の
おじさんちの裏山へ出動だ。この山には絶
好のカーブの山道があり、コースを作るに
は最適なのである。足踏み固めながら、ス
コップで叩いて固めるところから始める。
足で踏み固めながら、スコップで叩いて固
める。大きなカーブの所はタライで雪を運
び傾斜を付ける。まさしくボブスレーのコ
ースそのものの様相である。
まずは、ヒロシ君が発滑りをする。そり
で滑ってみたが、今一、滑りが悪い・・・。
「ウーン!もうひとつ滑りが悪いのー!」
「ちょっと家に帰ってくるわ!」
程なく家から帰ってきたヒロシ君の手に
は肥料袋が2枚・・・。ヒロシ君がいない
間にコースのコンディションは最適にして
ある。
レッツGO!ヒロシ君が肥料袋で再度滑
った。実にスピード感があるではないか。
そしてドラマが起こった・・・。カーブに
差しかかった時、バウンドしてヒロシ君の
姿が消えたのだ。「うわーっ」急いで覗き
込んだらヒロシ君がカエルのように木に引
っ掛かっている。「死によったでよーーー」
叫んだヒロシ君の顔は雪にまみれていた・・・。
(お前ら家で勉強せーよ)