ちょっと懐かし昭和の思い出話
(サブタイトル)
小学校4年生になるとソフトボール部に
入ることができる。・・・というかソフト
ボール部しかない。スポーツをやるとした
らソフトボールしかないのである。当時は、
サッカーもまだメジャーではなく、テレビ
で見るとしたら野球か相撲かプロレスくら
いのものであった。
必然的に男子は全員がソフトボール部に
加入するのである。長嶋、王、柴田、末次、
土井・・・数えればきりがないジャイアン
ツの選手にあこがれて、みんなソフトボー
ル部に入る。ただし、みんなが入るから勢
いで入る子も多く、ルールも守備位置の名
前すらよく知らない。とりあえず先輩のお
下がりのユニホームを着て、いっぱしの選
手になったような気になるのである。練習
するグランドは、長方形であり、ホームベ
ースから向かってライト方向が異常に短い。
従ってライトは1塁手と2塁手のすぐ後ろ
に位置するのである。入ってまもなくライ
トを守っていた私は、ライトはショートと
同じ役目をする内野手だと思い込んでいた。
「よし外野は、あがれ!」という先生の言
葉を無視してグランドに当然のように居残
っていた私に雷が落ちたことは言うまでも
ない。
(続く)