問5
在職老齢年金に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1) 厚生年金保険の被保険者に支給される老齢厚生年金は、
当該被保険者の総報酬月額相当額と基本月額の合計額が支給停止調整額を超える場合、
在職老齢年金の仕組みにより、その超える金額が支給停止となる。
2) 在職老齢年金の仕組みにより老齢厚生年金の全部が支給停止される場合、
老齢基礎年金の支給も停止される。
3) 厚生年金保険の被保険者が老齢厚生年金の繰下げ支給の申出をする場合、
老齢厚生年金の年金額のうち、在職老齢年金の仕組みにより支給停止となる部分の金額は、
支給を繰り下げたことによる増額の対象とならない。
4) 厚生年金保険の適用事業所に常時使用される70歳以上の者に支給される老齢厚生年金は、
在職老齢年金の仕組みによる支給調整は行われない。
答え:3
1) 不適切
在職老齢年金の仕組みにおいて、総報酬月額相当額と基本月額の合計額が支給停止調整額(※50万円)を超える場合、
その超える金額の「2分の1(半額)」に相当する額が支給停止となります。
全額が支給停止となるわけではありません。
2) 不適切
在職老齢年金の支給調整の対象となるのは「老齢厚生年金(報酬比例部分等)」のみです。
老齢厚生年金の全額が支給停止になった場合であっても、老齢基礎年金は支給停止されず、全額支給されます。
3) 適切
老齢厚生年金の繰下げ支給の申出をする場合、増額率が乗じられるのは「本来受け取るはずだった年金額」のうち「在職老齢年金の仕組みにより支給停止とならなかった部分の額」です。
在職調整によって支給停止となった部分の金額は、繰下げによる増額の対象にはなりません。
4) 不適切
厚生年金保険の適用事業所に常時使用される70歳以上の者であっても、就労して一定以上の報酬を得ている場合は、「70歳以降の在職老齢年金(70歳以上被用者)」の仕組みが適用され、老齢厚生年金の支給調整(支給停止)が行われます。