問10

不動産の鑑定評価の手法に関する下表の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句の組み合わせとして、
最も適切なものはどれか。
・原価法
価格時点における対象不動産の建設等に要する費用性に着目して、( ア )を求め、

この( ア )について減価修正を行い、対象不動産の試算価格を求める手法
・( イ )
多数の取引事例を収集して適切な事例を選定し、事情補正や時点修正を行い、
かつ、地域要因や個別的要因の比較を行って、対象不動産の試算価格を求める手法

・収益還元法

 対象不動産が将来生み出すであろうと期待される純収益の( ウ )の総和を求めることにより、

対象不動産の試算価格を求める手法
 

1.(ア)比準価格 (イ)取引事例比較法 (ウ)将来価値
2.(ア)再調達原価 (イ)DCF法 (ウ)現在価値
3.(ア)再調達原価 (イ)取引事例比較法 (ウ)現在価値

 

答え:3

不動産の鑑定評価の「3手法」に関する超・定番の穴埋め問題です。

それぞれの定義とキーワードを正確に結びつけられるかがポイントになります。
(ア)再調達原価 (原価法)
原価法は、その建物を「今もう一度建て直したらいくらかかるか(=再調達原価)」を計算し、

そこから築年数に応じた値下がり分(減価修正)を差し引いて価格を求める手法です。

算出された価格を「積算価格」といいます。
(イ)取引事例比較法
多くの取引事例(売買実績)をコレクションし、それらをベースに対象不動産の価格を導き出す手法そのものを「取引事例比較法」と呼びます(DCF法は収益還元法の一種です)。算出された価格を「比準価格」といいます。
(ウ)現在価値 (収益還元法)
収益還元法は、その不動産が将来稼ぐであろう利益(純収益)をベースに価格を計算します。

お金は「将来もらう100万円」よりも「今もらう100万円」の方が価値が高いため、

将来の利益を一定の割合で割り引いて、現在の価値(=現在価値)に直してから合計(総和)します。

算出された価格を「収益価格」といいます。

したがって、すべての組み合わせが正しい「選択肢3」が適切です。