先日のブログで、損保は営利企業で、共済は非営利企業で保険料は共済の方が安いという話をしました。

しかし、共済には損保とは違うリスクがあります。

結論から言うと、共済の火災共済・地震共済が「仕組みとして常にリスクが高い(危険)」というわけではありません。
しかし、民間損保の火災保険・地震保険と比較したときに、「巨大災害が起きたときの保障のされ方」において、

知っておくべき決定的なリスク(注意点)が2つあります。
 

巨大災害時に「共済金が削られる」可能性がある
▼民間損保(地震保険)
民間損保の地震保険は、バックに「日本政府」がついています。

損保会社と政府が共同で運営しているため、東日本大震災クラスの巨大地震が起きても、

総額12兆円弱(2026年現在)までは国が責任を持って保険金の支払いをサポートする仕組み(政府再保険)になっています。
共済(地震共済など)
多くの共済は、この国のバックアップ(政府再保険)の仕組みに入っていません。
そのため、規約に「想定を超える巨大災害が起きた場合、支払う共済金を一律で削減(減額)することがある」という趣旨の規定(削減支払規定など)が盛り込まれていることが一般的です。

共済の体力を超える大災害のときには、満額もらえないリスクがあります。

「地震」での補償額がそもそも低いプランが多い
火災に対する保障は損保と大きな差はありませんが、

地震が起きたときの保障額の上限が低く抑えられているケースが目立ちます。
民間損保の地震保険は「火災保険の50%(例:建物2,000万円なら地震は1,000万円)」まで加入できますが、

共済の場合は以下のような制限があることが多いです。
・そもそも地震の保障が「特約(おまけ)」扱いで、数十万〜数百万円の一時金しか出ない
・建物の最高保障額がそもそも損保より低く設定されている
つまり、「地震で家が全壊したときに、同じ規模の家を建て直すだけのお金(共済金)がそもそも出ない」というリスクがあります。

※損保には損保会社独自の補償を上乗せして100%にする(不足分の50%を補償する)特約があります。
 

共済のメリットは?
リスクばかりに見えますが、もちろん共済ならではの強力なメリットもあります。
掛け金が圧倒的に安い

営利目的ではないため、月々のコストを大幅に抑えられます。
割戻金がある

その年に大きな災害がなければ、支払った掛け金の一部が「割戻金」として戻ってきます。
見舞金のハードルが低い

損保の地震保険だと「一部損(数センチのひび割れ)」と認められないような軽い被害でも、

共済なら「見舞金」として数万円〜数十万円が比較的スムーズに支払われるケースがあります。