■火災保険料の決まり方
火災保険料は、主に損害を受けるリスクの高さと補償の範囲の広さによって決まります。
▼ 建物の構造級別
建物の材料や性能によって、損害を受けるリスクの高さが分類されています。
リスクが高いほど保険料は高くなります。
・M構造(マンションなど)
コンクリート造など、最もリスクが低い
・T構造(鉄骨造の一戸建てなど)
中間的なリスク
・H構造(木造の一戸建てなど)
最もリスクが高い(保険料も高くなる傾向)
▼建物の所在地
地域の災害発生リスク(洪水、土砂災害、密集度による延焼リスクなど)を考慮して保険料率が決められます。
災害リスクが高い地域ほど保険料は高くなります。
▼保険金額(建物の評価額)
事故の際に保険会社から支払われる保険金の限度額です。
建物や家財を再調達(新築・再購入)するのに必要な金額である「新価(再調達価額)」を基準に設定することが一般的です。
保険金額が大きいほど、当然ながら保険料は高くなります。
▼補償の範囲と特約
火災だけでなく、風災、水災、盗難などのどこまで補償を付けるかによって変わります。
補償の範囲が広い(多くの特約を付帯する)ほど保険料は高くなります。
不要な補償や特約を外すことで保険料を抑えることができます。
▼地震保険の付帯
地震保険は火災保険とセットでのみ加入できます。
地震保険を付帯すると、その分保険料は加算されます。
▼保険期間と払込方法
保険期間は長期(5年まで)にすると、単年契約よりも保険料が安くなる傾向があります。
保険料の払込方法を一括払にすると、分割払よりも保険料が安くなる傾向があります。
※近年の災害発生率の増加により、10年契約は廃止されています。