■ 問1 ファイナンシャル・プランニング業務を行うに当たっては、関連業法等を順守することが重要である。ファイナンシャル・プランナー(以下「FP」という)の行為に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない資格の登録等については考慮しないこととする。 

 

1.投資助言・代理業の登録を受けていないFPが、公表されている有価証券報告書などに基づき、相談者に対して、有償で具体的な投資時期等の判断や助言を行った。 

2.税理士の登録を受けていないFPが、住宅展示場におけるFP相談会で、住宅購入に当たり、住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)の適用を受けた場合の具体的な税額計算を行った。 

3.生命保険募集人・保険仲立人の登録を受けていないFPが、変額年金保険の一般的な商品内容について説明を行った。 

 

正解 3

FPは資格を有する必要がある行為に関して、具体的な助言などはできません。

一般的な知識を説明することは可能です。

 

■ 問2  下記は、東条家のキャッシュフロー表(一部抜粋)である。このキャッシュフロー表の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる数値として、正しいものはどれか。なお、計算に当たっては、キャッシュフロー表中に記載の整数を使用すること。また、計算過程においては端数処理をせず計算し、計算結果については万円未満を四捨五入することとする。 

1.(ア)291 

2.(イ)▲52 

3.(ウ)925

 

正解 2

ア:304

基本生活費:1年後286,2年後292,3年後298

イ: ▲52

収入合計:1年後798,2年後806

年間収支:806-858=▲52

ウ:932

金融資産残高:前年分680×1.01+今年分245=932

 

■ 問3 山本家の現時点の資産および負債が下記<資料>のとおりである場合、<資料>に基づく山本家のバランスシートの空欄(ア)にあてはまる金額として、正しいものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととする。 

 

1. 2,900(万円) 

2. 2,950(万円) 

3. 3,050(万円)

 

正解 3

資産(6250)-負債(3200)=3050

 

■ 問4  木村さんは、今後10年間で積立貯蓄をして、子どもの大学進学資金として200万円を準備したいと考えている。積立期間中に年利2.0%で複利運用できるものとした場合、200万円を準備するために必要な毎年の積立金額として、正しいものはどれか。なお、下記<資料>の3つの係数の中から最も適切な係数を選択して計算し、解答に当たっては、千円未満を切り上げること。また、記載のない事項については一切考慮しないこととする。 

 

1. 165,000円 

2. 183,000円 

3. 223,000円 

 

正解 2

200万×減債基金係数(0.09133)=182,660

 

■ 問5  浦田豊和さん(61歳)は、老齢基礎年金の繰上げ受給および繰下げ受給について、FPの堀尾さんに質問をした。豊和さんの老齢基礎年金の繰上げ受給および繰下げ受給に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる数値の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととする。 

 

老齢基礎年金の繰上げ受給をした場合の減額率および老齢基礎年金の繰下げ受給をした場合の増額率は、

以下の算式により計算する。 

減額率=( ア )%×繰上げ請求月から65歳に達する日の前月までの月数 

増額率=( イ )%×65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数 

 

1.(ア)0.4 (イ)0.7 

2.(ア)0.5 (イ)0.5 

3.(ア)0.7 (イ)0.4

 

正解 1

 

問6 下記<資料>に基づくWA株式会社の投資指標に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととし、計算結果については表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。 

 

 

1.株価収益率(PER)は60倍である。 

2.株価純資産倍率(PBR)は0.83倍である。 

3.配当性向は12.50%である。

 

正解 1

PER=1500÷200=7.5

PBR=1500÷1800=0.833

配当性向=25÷200×100=12.5%

 

問7 投資信託の費用に関する下表の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる語句として、最も適切なものはどれか。 

 

 

1.(ア)オープン型 

2.(イ)毎日 

3.(ウ)償還

 

正解 2

(ア)ノーロード型

(ウ)中途解約

問8 ドルコスト平均法により、1回当たり3万円の投資金額でYK株式会社の株式を下記<資料>に記載の株価で買い付けた場合の平均取得単価(株価)として、正しいものはどれか。なお、税金や手数料等については考慮しないこととする。 

 

 

 

1. 1,500円 

2. 1,600円 

3. 1,675円

 

正解 2

第1回:30,000÷1,200=25

第2回:30,000÷2,000=15

第3回:30,000÷2,000=15

第4回:30,000÷1,500=20

120,000÷75=1,600

 

問9  下記<資料>の甲土地の建築面積の最高限度を算出する基礎となる敷地面積として、正しいものはどれか。

なお、記載のない事項については一切考慮しないこととする。  

 

1. 144m2 

2. 162m2 

3. 171m2

 

正解 3

18×(10-0.5)=171m2

 

問10  土地の登記記録に関する下表の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる記録事項の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。 

 

 

1.(ア)所有権保存登記  (イ)賃借権設定登記 (ウ)抵当権設定登記 

2.(ア)土地の所在や地積 (イ)賃借権設定登記 (ウ)抵当権設定登記 

3.(ア)土地の所在や地積 (イ)所有権移転登記 (ウ)賃借権設定登記 

 

正解 3

 

問11 鍋島さんは、所有しているマンションを賃貸している。賃貸マンションに係る当年分の収入および支出等が下記<資料>のとおりである場合、当年分の所得税に係る不動産所得の金額として、正しいものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととする。 

 

 

1. 59万円 

2. 94万円 

3. 99万円 

 

正解 1

180-(40+46+35)=59

 

問12  大下秀雄さんが加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)にあてはまる金額として、正しいものはどれか。なお、保険金および給付金の支払事由が生じたときにおいて、保険契約は有効に継続しているものとする。また、秀雄さんはこれまでに<資料>の保険から保険金および給付金を一度も受け取っていないものとする。 

 

1. 300,000円 

2. 400,000円 

3. 425,000円

 

正解 2

5,000×(20+60)=400,000

 

問13 大久保利也さんの生命保険の年間支払保険料が下記<資料>のとおりである場合、利也さんの当年分の所得税の計算における生命保険料控除の金額として、正しいものはどれか。なお、下記<資料>の保険について、これまでに契約内容の変更はないものとする。また、当年分の生命保険料控除額が最も多くなるように計算すること。 

 

1. 35,720円 

2. 40,000円 

3. 60,120円

 

正解 1

62,880×1/4+20,000=35,720

 

問14 斉藤さんが自身を被保険者として契約している個人賠償責任保険に関する次の記述のうち、斉藤さんが国内で法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金の支払い対象とならないものはどれか。 

1.勤務先の営業車を運転中に、民家の塀を誤って壊してしまった。 

2.土産店で陳列している商品を誤って壊してしまった。 

3.サイクリング中に、自転車の運転を誤り歩行者にケガをさせてしまった。

 

正解 1

 

問15 会社員の中岡さんの当年分の所得等が下記<資料>のとおりである場合、中岡さんが当年分の所得税の確定申告をする際に、給与所得と損益通算できる損失の金額として、正しいものはどれか。なお、▲が付された所得の金額は、その所得に損失が発生していることを意味するものとする。 

 

 

1. ▲80万円 

2.▲100万円 

3.▲130万円

 

正解 1

100-20=80

 

問16 会社員の近藤敏彦さんの生計を一にしている家族に関するデータは下記<資料>のとおりである。敏彦さんの当年分の所得税における扶養控除額として、正しいものはどれか。なお、<資料>に記載のあるデータ以外の扶養控除の要件はすべて満たしているものとする。 

 

 

1. 38万円 

2. 63万円 

3. 76万円 

 

正解 2

扶養控除の対象が長女のみの為、63万円

 

問17 高橋さんは、当年3月に下記<資料>の一時払養老保険の満期保険金を受け取った。高橋さんが当年分の所得税において総所得金額に算入すべき一時所得の金額として、正しいものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととする。 

 

1.  50万円 

2.  75万円 

3. 100万円

 

正解 1

650-(500+50)×1/2=50

 

問18 森隆男さん(被相続人)の<親族関係図>が下記のとおりである場合、民法上の相続人および法定相続分の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととする。 

 

 

 

1.綾子 1/2  夏帆 1/2   

2.綾子 1/2  夏帆 1/4  真奈 1/4 

3.綾子 1/2  夏帆 1/6  幹夫 1/6  真奈 1/6 

 

正解 2

配偶者の綾子さんが1/2、残りを相続人の夏帆さん(1/4)と真奈さん(1/4)が分ける

 

問19 藤田信二さん(被相続人)の<親族関係図>および信二さんの死亡に伴う<遺族が受け取った生命保険の死亡保険金>が下記のとおりである場合、この死亡保険金のうち信二さんの相続に係る各相続人の相続税の課税価格に算入される金額の合計額(生命保険金等の非課税金額控除後の金額)として、正しいものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととする。 

 

1.   600万円 

2. 1,000万円 

3. 2,000万円

 

正解 2

3,000-(500×4)=1,000

 

問20 下記<資料>の宅地の借地権(普通借地権)について、路線価方式による相続税評価額として、正しいものはどれか。なお、奥行価格補正率は1.0とし、記載のない事項については一切考慮しないこととする。  

 

 

1. 12,960千円 

2. 30,240千円 

3. 43,200千円 

 

正解 2

180×240×0.7=30,240

 

【出典】

日本FP協会 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定実技試験(資産設計提案業務)2025年5月