「NISA」が開始され、日本でも昔より「投資」が身近になってきました。

今回は初めて投資をする方でも比較的「易しい」と思われる「投資信託」の特徴をご紹介します。

 

■投資信託とは

簡単に言うと「多くのお金を集めて、運用の専門家が代わりに投資をしてくれる金融商品」のことです。

▼基本的な流れ

①投資家からお金を集める
個人や法人など、たくさんの投資家から少額ずつお金を集めます。
②専門家が運用する
集まったお金は、「ファンドマネージャー」と呼ばれる運用の専門家が、株式、債券、不動産(REIT)、

その他の資産などに投資・運用します。

どこに、どのように投資するかは、その投資信託の「運用方針」に基づいて行われます。
③運用成果を還元する
専門家が運用した結果、利益が出れば投資家は「分配金」を受け取ったり、基準価額(投資信託の値段)が上がったりして利益を得られます。

逆に、損失が出れば投資家もその損失を負担することになります。

 

■メリット

▼少額から始められる 

数千円〜1万円程度から投資を始めることができます。
▼分散投資ができる

専門家が複数の銘柄や資産に分散して投資してくれるため、一つの銘柄に集中投資するよりもリスクを抑えられます。

自分で複数の株を買うのは大変ですが、投資信託なら簡単に分散投資が可能です。
▼専門家に運用を任せられる

投資に関する知識がなくても、専門家が市場の分析や銘柄の選定を行ってくれるため、手間がかかりません。
▼多様な投資対象

世界中の株式、債券、不動産など、個人では投資しにくい多種多様な資産に投資できます。

 

■デメリット

▼元本保証はない

預貯金とは異なり、運用成績によっては元本を割り込む(損をする)可能性があります。
▼手数料がかかる

購入時手数料、運用管理費用(信託報酬)、換金時手数料など、様々な手数料がかかります。

特に信託報酬は、保有している間ずっとかかるため、長期投資では無視できないコストになります。
▼価格変動リスク

投資対象の市場価格が変動することで、投資信託の基準価額も変動します。
▼為替リスク(外貨建ての場合)

外国の資産に投資する投資信託の場合、為替レートの変動によって損益が発生することがあります。
▼換金に時間がかかる場合がある

解約を申し込んでから実際に手元にお金が戻るまでに数営業日かかることがあります。

 

※投資信託の価格「基準価額」とは
投資信託の値段は「基準価額」と呼ばれます。

これは、投資信託が保有している資産の時価総額を口数(投資信託の単位)で割ったもので、日々変動します。株価のようなイメージです。