今回は「火災保険」で保証を受けた場合、翌年度の保険料はあがるのでしょうか?
結論から言うと、火災保険で補償を受けたからといって、翌年の保険料が上がることはありません。
①なぜ保険料はあがらないのか?
火災保険は、自動車保険のように等級制度がなく、一度保険金を受け取ったからといって、翌年の保険料に影響を与えることはありません。
火災保険料は、主に建物の構造、築年数、場所、補償内容などによって算出されます。
過去の保険金の支払い実績は、保険料算定の要素には含まれません。
【建物の構造】
SRC、RC、鉄骨、木造など
堅牢さ燃えにくさを判断
【築年数】
古い方が保険料は高く、築浅物件は保険料が低い
【場所】
ハザードマップで危険区域に設定されていないか
危険区域であれば、保険料は上がります。
【補償内容】
補償が充実していれば、その分保険料は上がります。
②どういった場合に保険料ががるのか
【大規模な自然災害が発生した場合】
大規模な地震や台風などの自然災害が発生し、保険会社の支払い額が大幅に増えた場合、翌年度以降、保険料が値上げされる可能性があります。
これは、個人の利用状況ではなく、保険会社全体の損害状況によって決まります。
【保険内容を変更した場合】
保険期間の途中で、補償内容を変更したり、保険金額を増やしたりした場合、保険料が変わる可能性があります。

FPとしての主観
火災保険料は、保険会社の支払い額が増えた場合に保険料は値上がりします。
近年では自然災害が多く値上がりする傾向にあるようです。
火災保険料に関しては、保険会社によって異なります。
火災保険料は保険会社の運用実績によっても異なるからです。
但し、地震保険についてはどの保険会社でも保険料は同じです。
地震保険については政府も運営に関わっているからです。