今回は「労働保険（労災保険）」について学びます。
労災保険とは
労災保険とは、業務上の事故や通勤途中の災害で、労働者がけがや病気、障害、または死亡してしまった場合、労働者や遺族に対して保険金を支払う公的保険制度です。
正式名称は「労働者災害補償保険」といいます。
労災保険の対象となるのは、正社員だけでなく、パート・アルバイト、派遣社員、業務委託など、雇用形態に関わらずすべての労働者です。
＜保険者＞
政府
＜受付窓口＞
労働基準監督署
労災保険に関する手続きは事業主が行います。
＜保険料＞
全額事業主負担
業種ごとに保険率は決められています。
基本的に労災が起きやすい仕事は保険率が高いです。
労災保険の給付には、大きく分けて以下のようなものがあります。
療養給付金：治療にかかった費用を支給
休業補償給付：賃金を受けれない日数（仕事が出来ない日）が4日以上の時に給付基礎日数の60％相当額が支給
傷病補償年金：病気やけがで働けなくなった場合に、給与の一部を支給
障害補償給付：業務上の障害が残った場合に、支給
遺族補償給付：労働者が死亡した場合に、遺族に年金として支給
葬祭費：労働者の死亡にかかった葬儀費用を支給