今回は「資金計画を立てる際に役立つ6つの係数」について学んでいきます。
係数は問題文に記載がありますし、金利によって係数が変わるため覚えれません。
6つの係数のそれぞれの意味と働きを覚えれば問題ありません。
1. 終価係数
現在あるお金を複利運用した場合、将来いくらになるのかを求めるための係数です。
例えば、100万円を年利5%で5年間複利運用した場合、将来127万6281円になることが分かります。
2. 現価係数
将来のお金を受け取る場合、現在の価値はいくらになるのかを求めるための係数です。
例えば、5年後に100万円を受け取る場合、現在の価値は約78万3526円となります。
3. 年金現価係数
将来一定期間にわたって一定額のお金を受け取る場合、現在の価値はいくらになるのかを求めるための係数です。
例えば、65歳から10年間、毎年10万円を受け取る場合、現在の価値は約573万5285円となります。
4. 年金終価係数
将来一定期間にわたって一定額のお金を支払う場合、現在の価値はいくらになるのかを求めるための係数です。
例えば、30歳から35歳までの5年間、毎年10万円を支払う場合、現在の価値は約417万6281円となります。
5. 資本回収係数
一定期間にわたって一定額のお金を借り入れ、元利均等返済を行う場合、毎月の返済額はいくらになるのかを求めるための係数です。
例えば、100万円を年利5%で5年間借り入れた場合、毎月の返済額は約21万2000円となります。
6. 減債基金係数
一定期間にわたって一定額のお金を積み立て、将来まとまった資金を準備する場合、毎月の積み立て額はいくらになるのかを求めるための係数です。
例えば、10年後に100万円を準備するために、毎月積み立てる額は約7万8353円となります。
【6つの係数を覚えるためのポイント】
6つの係数はそれぞれ異なる役割を持っていますが、それぞれに関連性があります。
例えば、終価係数と現価係数は、将来のお金の価値を現在の価値に換算するための係数です。
また、年金現価係数と年金終価係数は、将来一定期間にわたって一定額のお金を受け取る場合と支払う場合の現在の価値を計算するための係数です。
これらの関連性を理解することで、6つの係数をより効率的に覚えることができます。
また、それぞれの係数の意味や使い方を理解することで、資金計画をより効果的に立てることができます。

FPとしての主観
業務上はWEB上にシミュレーション(計算)ツールがあるので実際に計算する場面は少ないです。
試験では必ずと言っていいほど出題されます。それぞれの係数の意味や使い方を覚えるのが大事です。