今回は「ドルコスト平均法」について考えます。

 

ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法とは、価格変動する金融商品を定期的に一定額ずつ購入していく投資手法です。

投資信託やETF、株式など、様々な金融商品に適用できます。
ドルコスト平均法は、価格の高低に関係なく、毎月・毎週など決まったタイミングで一定額の金融商品を購入します。

つまり、価格が安いときは多く購入でき、価格が高いときは購入量が少ないということになります。

【メリット】
①購入価格の平均化: 価格変動リスクを抑えることができます。

長期的に見ると、購入単価が平均化され、価格変動による損失を抑えることができます。
 

②タイミングを気にしなくて良い: 市場タイミングを計る必要がありません。

価格の分析や予測が苦手な方でも簡単に始められます。
 

③積立投資に最適: 少額から始められるので、無理なく資産形成を進めることができます。

【デメリット】
①短期的な損失: 短期的に見ると、価格下落の影響を受けやすいです。
 

②必ずしも利益が出るわけではない: 投資対象の価格が長期的に下落し続ければ、損失が出ます。


【注意点】

長期的な視点で投資する: ドルコスト平均法は長期的な投資手法です。短期的な売買には向いていません。
投資対象の選定: 投資対象の選定は慎重に行いましょう。長期的に成長が見込める商品を選ぶことが重要です。
積立額の設定: 積立額は無理のない範囲で設定しましょう。
 

【こんな人におすすめ】
初心者: 市場タイミングを計る自信がない方
忙しい方: 投資に時間をかけられない方
長期的な資産形成を目指す方: コツコツと資産を増やしていきたい方
 

 TODAY'S
 
FPとしての視点

ドルコスト平均法は、毎月5,000円投資する場合、今月が1株100円であれば50株、来月、1株200円であれば25株、翌々月が1株50円であれば100株と買付タイミングで購入する数が変わります。

合計で15,000円投資して175株(1株平均86円)で購入したことになります。

例えば、売却時に1株100円であれば、17,500円と2,500円の利益が出ます。

売却時に1株200円であれば、35,000円と、20,000円の利益が出ます。

逆に1株50円であれば、8,750円と、6,250円の赤字となります。

株で利益を出すには安く購入して高く売るのが定番ですが、株価を見続けることは出来ません。

むしろ、生活に支障きたす恐れもあります。

基本的に投資はリスクを考え分散投資が基本です。

ドルコスト平均法は買うタイミングをずらした分散投資と言えるでしょう。

但し、ドルコスト平均法は1つの金融商品を購入しているので一方的に値下がりをした場合のリスク管理は出来ていません。

投資をする場合は「ドルコスト平均法」+「複数の金融商品の購入」を行う分散投資を意識しましょう。

また、購入するタイミングより売却するタイミングの方が難しいです。

お金の工面が必要で「売却させられる」ではなく「売却したい」タイミングで売却できるように余剰資金で行いましょう。