今回は投資を行う上での主なリスクについて紹介していきます。
リスクとは
一般的に「リスク」といえば、マイナスのイメージを持つと思います。
マイナスというと「危ない」とのイメージに結び付きますが、実際は「危ない」=「確実」に起こるわけではありません。
例えば、癌になるリスクを考えて、「がん保険」に加入します。
当然ですが、保険に加入したら「がん」になるわけではありません。
でも、将来「がん」になる可能性はゼロではありません。
ここから「リスク」=「危ない」ではなく「リスク」=「不確実」と考えることができます。
これを投資に置き換えると、投資金額より「利益が出る」「損が出る」もそれぞれ「リスク」だと捉えることが出来ます。
①信用リスク
会社の株や債券を買った際、その会社が倒産した場合や利子の支払いが出来なくなる可能性を指します。
投資する際は投資先の会社情報などを必ず見ましょう。
②物価リスク
現在の貨幣価値と将来の貨幣価値の違いです。
今の100円と将来の100円は同じ価値ではないという事です。
今100円で売られている商品が将来インフレによって「110円」になるかもしれません。
若しくはデフレで「90円」になるかもしれません。
③カントリーリスク
国の状況によるリスクです。
紛争が起きたり、災害が発生するリスクを指します。
④金利変動リスク
金利の変動によって、債券価格が変化することです。
住宅ローンの変動金利はこのリスクがあるから固定金利より金利が低くなります。
固定金利の場合は金利の変動のリスクを受けない分、金利が高くなります。
⑤流動性リスク
これは現金化のリスクです。
不動産の売買などは、お金がないので「売ります」と宣言しても、現金化には時間がかかります。
株の売却でも手元に現金が入ってくるには「2営業日」かかる場合もあります。(証券会社による)

FPの主観
今回はリスクについて説明しました。
様々なリスク要因が絡み合って、国債の利回りや企業の債権の利回り、株価が決まっていきます。
一般的にマイナス要因の多い債権は金利が高く、マイナス要因が低い債権は金利が低いです。
また、債権の償還期間が長いほど金利は上がります。長いほどリスクが増すからです。
投資をする際、金利(利回り)に目が行きがちですが、「なぜ?」を考えて投資をすることが大事です。