今回は住宅ローンの繰り上げ返済について考えます。
繰り上げ返済とは
繰り上げ返済とは、住宅ローンの毎月の返済額とは別に、まとまった額を返済することです。繰り上げ返済を行うことで、ローン残高の元金を減らすことができます。元金が減ることで、その元金に対し支払う予定だった利息も減るため、返済総額を減らせる効果があります。
繰り上げ返済のメリット
繰り上げ返済を行うことで利息を含めた総支払額が減少するメリットがあります。
繰り上げ返済の効果としては以下を選択します。
①返済期間の短縮
利息を含めた総支払額を一番減らせるメリットがあります。
月々の返済額は変わりませんが、元金を減らしたことに加え、返済期間が短くなった事で利息分が減ります。
②毎月の返済額の減少
元金を減らしたことで、元金にかかる利息分を減少させる効果と毎月の返済額を減らせる効果があります。
しかし、返済期間は変わらない為、①の返済期間の短縮よりも総支払額は減らせません
繰り上げ返済を行うときの注意点
繰り上げ返済を行う際は「住宅ローン控除」と「手数料」に注意が必要です。
「住宅ローン控除」は年末のローン残高に0.7%を税額控除するものです。
繰り上げ返済をすることでローン残高が減少するため、金利と税額控除のどちらがメリットが大きいかを考える必要があります。
また、繰り上げ返済を行うには「手数料」がかかります。
WEBからの手続きでは無料のところもありますが、窓口からだと有料になる場合があります。

FPとしての主観
繰り上げ返済は早い時期に行うことで、その後の利息を減らす事が出来るので総支払額を大きく減らせます。
特に住宅ローンを長期で借りている場合は「高齢」での住宅ローンの負担は大きいので早めに「繰り上げ返済」を行いたいです。