今回は「自動車保険」の保険料の決定方法について考えます。
自動車保険とは
自動車保険とは、自動車の利用に伴って発生しうる損害を補償する損害保険です。
ここで言う自動車にはオートバイ等を含む場合もあります。法的扱いにおいて「強制保険」と「任意保険」に分類されます。
「強制保険」とは
強制保険とは「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」のことで、車の所有者は必ず加入することが法律で義務付けられています。自賠責保険は、自動車事故により、他人を死傷させた場合や、他人の財物を損壊した場合に、法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。
「任意保険」とは
任意保険は、加入する・加入しないを個人が自由に決められる保険です。
任意保険には、以下の4つの基本的な補償があります。
・対人賠償保険:他人を死傷させた場合の損害を補償します。
・対物賠償保険:他人の財物を損壊した場合の損害を補償します。
・人身傷害保険:自分や同乗者がケガをした場合の損害を補償します。
・車両保険:自分の車が損壊した場合の損害を補償します。
任意保険は、自賠責保険だけでは補償されない損害を補償する保険です。
例えば、対人賠償保険では、自賠責保険の限度額(死亡による損害の場合で3,000万円など)を超える損害も補償されます。
また、人身傷害保険では、逸失利益や休業損害などの損害も補償されます。
自動車保険料の決まり方
自動車保険の保険料は、以下の7つの要素によって決まります。
・車両料率クラス
車両料率クラスは、車種や型式によって事故のリスクを分類したもので、リスクが高い車種ほど料率クラスが高いです。
車両料率クラスは、損害保険料算出機構によって定められており、自動車保険の保険料表に記載されています。
・使用目的
使用目的は、日常・レジャー用途と業務用途に分類されます。日常・レジャー用途は、業務用途よりも事故のリスクが低いため、保険料が安くなります。
・年齢・性別
年齢と性別によって、事故のリスクは大きく異なります。
一般的に、若年層(20代~30代)や男性は事故のリスクが高いため、保険料が高くなります。
・居住地
運転者居住地によって、事故のリスクは異なります。一般的に、事故が多い地域では保険料が高くなります。
・通勤・通学頻度
通勤・通学頻度によって事故のリスクが異なるため、通勤・通学頻度によって保険料が異なります。
・年間走行距離
年間走行距離によって、事故のリスクは異なります。
年間走行距離が長いと、事故のリスクが高くなるため、保険料が高くなります。
使用目的
年齢・性別
運転者年齢
運転者の年齢によって、事故のリスクは異なります。一般的に、20歳代から30歳代は事故のリスクが高いため、保険料が高くなります。
運転者居住地
通勤・通学頻度
通勤・通学頻度によって、事故のリスクは異なります。通勤・通学頻度が高いと、事故のリスクが高くなるため、保険料が高くなります。
年間走行距離
年間走行距離によって、事故のリスクは異なります。年間走行距離が長いと、事故のリスクが高くなるため、保険料が高くなります。
自動車保険の保険料は、これらの要素を組み合わせて算出されます。
保険会社によって保険料の算出方法は異なりますが、基本的にはこれらの要素が考慮されます。
また、自動車保険には、以下の特約を付加することで、保険料を抑えることができます。
・免責特約:保険金の支払い対象となる事故の範囲を限定することで、保険料を抑えることができます。
・エコカー割引:エコカーを対象とする割引です。
・インターネット割引:インターネットで契約することで適用される割引です。
・長期割引:複数年契約することで適用される割引です。
加えて「等級」というのもあります。
自動車保険の等級とは、契約者の事故歴に応じて、保険料の割増引率を定めるための区分のことを指します。
等級は1等級から20等級までの20段階で、通常6等級から始まります。
1年間、保険を使用する事故を起こさなかった場合、翌年度から1つずつ等級が上がります。
逆に自動車保険の等級は、以下の場合に下がることがあります。
・事故を起こした場合
・保険会社を変更した場合
・車両を変更した場合
・免許の取り消しや停止処分を受けた場合
また、損害保険料率算出機構が過去の保険契約者全体における保険金の支払総額などのデータを分析します。
このデータとユーザーの情報を利用して保険料が算出されます。

FPとしての主観
某大手中古車販売会社が保険金を水増し請求していました。
この結果、「等級が下がることによる保険料の増加」>修理代だった場合、修理代を払う方が有利だった契約者は「水増し請求」により、被害を受けています。
一部の保険会社によっては「水増し請求」された分の「保険料」の返還など救済がされているようです。
また、多額の「水増し請求」により、「過去の保険契約者全体における保険金の支払総額」も上昇し、全体の保険料にも影響を及ぼしています。
契約者自身も保険で支払われるからといっても、最終的な負担は「契約者」にかかるので見積り等は確認しましょう。
また、事前に修復部分の写真を撮るのもいいと思います。
とはいえ、一番は事故をしないことです。
安全運転を心がける事、高齢になったら免許の返納が大事です。