5年前に死んだ爺さんの話し。
母方の爺さんは山の中に住んでいた。
一応道は通ってたけど、隣の家まで1キロ以上、電気は通ってるけどガスはなし、平成の世で竃と薪の風呂。


爺さんは元は東京生まれの結構なボンボン。けど、戦争で親をなくして親戚を頼って東北の山奥に移り住んだとの事。
そんな爺さんは、凄く頑丈だった。生まれて一度も病院に行った事がなく、死ぬときまで歯が全部揃ってた。

火葬の時に不思議な事が起きた。
いつまで待っても火葬が終わらない。流石に親戚一堂が係りの人に詰め寄る。
係りの人の言い分は、いくら焼いても骨が崩れないとの事。試しに釜?炉?から出してみると、小学校の理科室にある骨格標本そのもの。

箸でガンガン突いても崩れない。喪主の叔父さんと火葬場の人の話し合いで奥の部屋で金づちで砕く事に。

そんな頑丈過ぎる爺さんに生前に聞いた話し

「俺は若いときに、大きな鹿を助けた事がある。あれは山の神様で、御礼に俺を丈夫にしてくれた」

聞いたときには、フーンぐらいだったが今にして思えば

信じられる気分になる。

まあ不謹慎ですが、何度かしている内に 手慣れて しまい、その人主導でこういった事故の際の 処理 方法をフィルムに収め、駅員教育の教材にすることにしたそうです。

さすがに実際の事故現場を撮影するわけにいかず、マネキンを使って撮影したそうです。

何の支障も無く無事に撮影は終了、フィルムは完成しました。
ですが、なぜかそのフィルムを上映する事に必ずその鉄道会社の沿線で人身事故が起きたそうです。
フィルムをダビングても無理らしく、その人も別の会社に行ったので、オリジナルの所在はわからずじまいです。

恐いと言えば、フィルムもそうですが。
そういった事故処理に慣れきってしまい、事故現場の状況や今の話を笑いながらしてくれた、その人本人が一番恐かったです。



私の知り合いの60歳程の年配の方で、若い頃は鉄道会社の職員さんだった方がいます。駅の業務や電車の運転手 車掌等の仕事をしていたそうです。

その人が勤めていた当時、まだ遮断機がない踏切が多く、よく列車事故があり、また自殺もよくあったとか。

その人も電車の運転をしていたので、2度ほど人をひいているそうです。

両方自殺だそうですが、片方は最初白いゴミのように見えて、夕方で薄暗く何か見極めつかず、そのまま電車を進めたらそのゴミに見えたものが、ふっと顔を運転席に向けたそうで…


こういった電車事故は、知っての通り無残な光景で、あちこちに人間の 残骸 としか呼べないようなものが散乱します。こういった 残骸集め は駅職員の仕事で、その人も何度かしています。

集めてどうするか?というと、なんとか人間の形に見えるように組んで、それを包帯で顔の部分以外ぐるぐる巻きにして、遺族が来た時に本人確認出来るようにしておくそうで。