mkv の1時ファイル mkvtemp からのエンコードで失敗するというバグが潜在しています。
独自の検証の結果
どうやら原因は最新版に更新された ffmpeg.exe にあるようです。
原因発見の経緯はこうです
Audioエンコード改善版をビルドしたのでテストのため
DVD Flick Ver 1.3.0.4 のフォルダーにコピーして実行して見たところ
mkvtemp からのエンコードでも正常に動作していました。
そこでVer 1.3.0.5 をインスコしてそこで再テストしてみると
DVD Flick forums にある通りに失敗するという結果を得ました。
"ffmpeg_video_title0_source0.txt" の " -r 0 " のパラメータがエンコード失敗の原因のようです
そうなる原因は何処にあるかを考えてみると Ver 1.3.0.5 の Changelog には
- Changed: Updated FFmpeg to latest revision.
とありました、そこで正常に動作したVer 1.3.0.4 の ffmpeg.exe を
Ver 1.3.0.5 の bin フォルダーにコピーして再々テストしてみると正常に動作しました
"ffmpeg_video_title0_source0.txt" のパラメータも " -r 23.976 " と正常値でした
このパラメータは誰が(何が)何処に出力したものかというと
ffmpeg.exe が report.txt に出力したもので
ファイルの場所は
"C:\Documents and Settings\<User>\Application Data\DVD Flick"
このファイルを比較してみると
ffmpeg.exe が出力した report.txt のFramerate の値に違いが見られた
Ver 1.3.0.4 ffmpeg :Framerate : 23.976
Ver 1.3.0.5 ffmpeg :Framerate : 0

結局エンコード失敗の原因は
このVer 1.3.0.5 の最新版 ffmpeg.exe に出力させた
report.txt の内容が mkv ファイルのときにだけ
Framerate の値が 0 になってしまうが、そこでは発覚せず
皮肉なことに ffmpeg 自信が出力した間違った値を
mkvtemp からのエンコードのとき渡されてエンコードが失敗する結果になっているわけです。
しかも DVD Flick だけを見ていたのでは原因はまったく判らないということに・・・
回避方法としては DVD Flick Ver 1.3.0.4 に含まれる ffmpeg.exe を
Ver 1.3.0.5 のffmpeg の代わりに使用することで
mkvtemp からのエンコードでも正常な動作が可能となる。
自分も今はVer 1.3.0.5 のffmpeg.exe をバックアップした後
Ver 1.3.0.4 の ffmpeg.exe をVer 1.3.0.5 の bin フォルダーに
コピーして使用している。
その他
Changelog にもあるようにUTF-8 の日本語のSubTitle ファイルが登録可能になっていた。
また多くのShiftJIS の日本語 ファイルでも登録可能だが
なかには編集画面で見ると文字化けしているShiftJIS の日本語ファイルもあった
以前は逆だったのでUTF-8 をShiftJISに変換して登録可能だったが
今度はShiftJISをUTF-8に変換して登録すれば文字化けも解消する
これも皮肉な話だが以前に紹介したCode2code がここでまた活用できることになる。

文字化けしているShiftJIS の日本語SubTitle

ShiftJISをUTF-8に変換し登録した日本語SubTitle

さらにメニューテンプレートのモザイクの画像が
より鮮やかなブルーに差し替えられていた
以前のテンプレートはフォルダーごとリネームしてコピーしておけば
以前の画像もテンプレートとして今後も利用可能だ。
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追記: dvdflickmod-b733 (Ver.1.3.0.5) をビルドしました
Ver 1.3.0.6 が出るまでの短命かもしれませんがテストでせっかく作ったので一応・・・
ファイルはここから
(σ ̄- ̄)σ [れいのファイル]
.