• 国防は、軍の本来任務なり。帝国陸軍も、陸自も同じ。-【朝日社説】陸自靖国参拝 組織性は否定できない


 国防が、「軍の本来任務である」ってのは、私(ZERO)に言わせれば自明であり、「火を見るよりも明らか」と言って良いぐらいのこと。たとえ帝国陸海軍が、大東亜戦争だか「日中15年戦争」だかを惹起誘引した「戦争の元凶」であったとしても、我が国を防衛することが帝国陸海軍の本来任務であったことには、何ら変わりは無い。「その方法・手段に誤りがある」とは言い得て、「かえって我が国の安泰を脅かした」とは非難し得ても、国防が帝国陸海軍の本来任務ではない/無くなった」とは、非難し得ない。而して、「我が国を防衛すること」は、我らが自衛隊三軍でも本来任務である。

 なればこそ、帝国陸海軍の英霊たちをはじめとして、我が国に殉じた先人たちを祀る(*1)靖国神社に対し、自衛隊・自衛官が敬意を表し、参拝するのはごく自然であり、当たり前のこと。
 
 逆に自衛隊・自衛官が靖国神社に参拝せず、敬意を表しないと言うのは、「国防上、国家安全保障上の大問題」を孕んでいる可能性すら、ある。

 であると言うのに、朝日ときたら・・・いや、逆か。「であればこそ」、か。
 

  • <注記>
  • (*1) 当然ながらその中には、殉死された先輩自衛官も含む。 


 

  • (1)【朝日社説】陸自靖国参拝 組織性は否定できない

 

陸自靖国参拝 組織性は否定できない

社説

 

 

https://www.asahi.com/articles/DA3S15851129.html?iref=pc_rensai_long_16_article

 

2024年1月30日 5時00分

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写真・図版

終戦記念日の正午、靖国神社で一斉に黙?(もくとう)する参拝者=2023年8月15日、東京都千代田区、諫山卓弥撮影

 

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 同じ部署に所属する幹部らが、示しあわせて集団で参拝した。しかも、確認されただけで、過去5年の恒例行事だったとみられる。各人の自由意思に基づく「私的参拝」だというが、組織性は否定できない。旧軍との「断絶」をどう考えているのか。疑問を持たざるをえない。

 

 陸上自衛隊の小林弘樹陸上幕僚副長(陸将)らの今月初旬の靖国神社参拝を、宗教的活動に関する事務次官通達に抵触する疑いがあるとして調べていた防衛省が、違反はなかったと発表した。

 

 憲法は「信教の自由」を保障する一方、宗教上の行為を強制されないことや、国による宗教的活動の禁止を定めている。これを受け、防衛省は事務次官通達などで、部隊としての参拝や隊員への参加の強制を禁じているが、今回の事例はいずれにも当たらないと結論づけた。

 

 調査によれば、小林氏を委員長とする陸自の航空事故調査委員会の関係者41人に、航空安全祈願のための靖国参拝の案内があり、うち22人が参加した。全員が自由意思で応じ、私的参拝との認識から、休暇をとり、玉串料も私費で払ったという。

 

 参拝が自発的で、私的参拝の外形を整えていたとしても、「実施計画」をつくったうえ、トップを含む大勢のメンバーが一斉に行動している。これを部隊としての活動ではないというのは、苦しい説明ではないか。そもそも、航空安全祈願がなぜ靖国神社でなければいけないのかも、よくわからない。

 

 防衛省は通達違反を否定したうえで、小林副長ら3人が移動に公用車を使ったことについては、その必要はなく「不適切」だったと認め、訓戒とした。公用車の使用自体、公務の延長上と受け止められても仕方ないというのに、正面からの検討を避けたと言うほかない。

 

 もちろん、自衛隊員が一国民として、神社仏閣に参拝することに、何ら問題はない。しかし、自衛隊の幹部が集団を率いて靖国神社に参拝するとなると話は別だ。

 

 靖国神社は戦前、旧陸海軍が共同で管理した。戦没者を「英霊」としてまつり、国家主義や軍国主義の精神的支柱となった。東京裁判で戦争責任を問われたA級戦犯14人が合祀(ごうし)されてもいる。それゆえ、政治指導者など公的な立場にある者の参拝は、過去を正当化するものと受け止めざるをえない。

 

 戦後、平和憲法の下で再出発した自衛隊に、歴史への反省を疑わせるような振る舞いがあってはならない。

 

  • (2)靖国神社に祀られているのは、先の大戦の英霊たちばかりではない。それ以前に我が国に殉じた御霊も、それ以降に殉職された方々も祀られている。

 当然ながら、戦後この方、殉職された先輩自衛官の方々も、祀られているのである。その靖国神社に対して、「自衛隊、自衛官は参拝するな」と言わんばかりの上掲朝日の社説は、人ならざるモノ、人非人の所業・主張と言うべきであろう。

 更に言うならば・・・

  • ☆「平和憲法」なるモノは、「自衛隊に違反」している。


 有り体に言おう。自衛隊三軍は、日本国憲法の外にある。

 日本国憲法は、日本国の憲法である筈だが、日本の軍隊に関する記述が全く無い。更には、我が国民ならざるらしい「平和を愛する諸国民」なる曖昧模糊にして実体不明で実在さえ疑われるが「外国人である」事は確からしい、平たく言って「外国」に、我が国の安全を付託してしまうと言う、大凡主権国家の憲法に在るベからざる自殺自滅自虐自壊憲法だ。

 そんな自殺自滅自虐自壊憲法の下で我が国が未だに存在し、一定の範囲で自主独立の主権国家たり得ているのは、そんな憲法が「軍隊に関する記述が無い」にも関わらず、左様な憲法成立後程なく「事実上の軍隊」たる自衛隊三軍が発足し、その自衛隊三軍によって成立する同盟関係たる日米安保条約があるからだ。
 
 言い替えようか。日本国憲法なる「平和憲法」、就中その「憲法9条」だの「憲法前文」だのが、我が国の国家安全保障上「役に立った」事はタダの一度も無い、と、私(ZERO)は考えて居る。
 
 朝鮮戦争やベトナム戦争や湾岸戦争に、日本が(大規模な)出兵を行わず、我が自衛隊三軍に死傷者が(表向き)出なかったことは、「日本国憲法の影響」と言い得るだろう。だが、その事によって、我が国の安全保障や「名誉ある地位」やらが「高まった」などとは、到底言えない。寧ろ、「名誉ある地位」という点では「低下させた悪影響」の方が大きかろう。

 諄いようだが繰り返そうか。我が国が戦後80年以上ものあいだ、相応に平和に自主独立した主権国家であり続けたのは、自衛隊三軍と日米安保条約のお陰であって、「平和憲法」などと美称される日本国憲法のお陰、では無い。日本国憲法は自衛隊三軍について全く触れていないのだから、我が国の国家安全保障に「役立った」と考える方が、どうかしている。まあ、そう言う「どうかしている」輩は、掃いて捨てるほど在るがね。アカ新聞記者とか、憲法学者とか。
 
 「役立った」と言うならば、その事例を挙げて因果関係を説明しろや。世の「憲法変えちゃぁいけない教徒」どもよ。

 閑話休題(それはさておき)。

 上掲朝日社説は、先行して弊ブログでも取り上げた「自衛隊の靖国神社参拝を批判した社説」の「続編」とでも言うべきののであり、「組織性を否定できない」と批判しているのである・・・まあ、呆れるほか無いな。

https://ameblo.jp/zero21tiger/entry-12837450814.html

 

 

 そりゃ朝日新聞と言えば、「憲法変えちゃぁいけない教徒の筆頭」みたいなモノだ。日本国憲法を金科玉条にして神聖不可侵な「不磨の大典」とでも思っているのであろうが、

1> 戦後、平和憲法の下で再出発した自衛隊に(*1)
2> 歴史への反省を疑わせるような振る舞いがあってはならない(*2)。


って、上掲朝日社説の主張(それも、結語であり、結論)は自衛隊・自衛官は、靖国神社に参拝するな。」って主張である。(他に、解釈のしようがあろうか?)

 「自衛隊・自衛官は、靖国神社に参拝するな。」って主張は、「自衛隊・自衛官は、靖国神社に祀られている大東亜戦争の英霊たちにも、それ以前に我が国に殉じた先人たちにも、それ以降に殉職された先輩自衛官らにも、公式公的には、敬意を表するな。」って主張である。「歴史への反省を疑わせる」などと言う、一見尤もらしいが実に恣意的で、軍国主義復活!」と大差ない(*3)理由で、だ。

 それは、靖国神社を参拝する自衛官の内心の自由を蹂躙する人権侵害であるばかりではない。我が自衛隊三軍の士気にも関わる、国防上、国家安全保障上の大問題である。

 まあ、なればこそ、「誠に朝日らしい」社説であり、主張なのだが、な。沖縄二紙もそうだが、朝日新聞も、「我が国の侵略を狙う外国の手先にして尖兵」と考えて置いた方が、安全側だから、な。
 

  • <注記>
  • (*1) 異議あり。日本国憲法には、軍隊に関するする記述が無い。その憲法をそのままにして、事実上の軍隊たる自衛隊が発足したのだから、「自衛隊に先行して日本国憲法があった」のは事実・史実としても、「日本国憲法の下で自衛隊が再出発した」とするのは、少なくとも「疑義の余地がある」。
  •  日本国憲法の下で自衛隊再出発」するためには、「憲法に自衛隊の記載が必要」であり、それは「改憲が必要」である筈だが、事実史実は日本国憲法は発布されて以来タダの一文字変更されていない。コレでは「自衛隊が日本国憲法の下で再出発」なぞ、出来ようはずがない。QED。 
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  • (*2) 「それって貴方の感想ですよね。」ってヤツだな。「歴史への反省を疑って」貰った方が「抑止力としては高まる」という考え方だってある。
  •  即ち、「あってはならない」ってのは、「朝日の主張」ではあるが、それだけだ。私(ZERO)は当然ながら、同意しない。 
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  • (*3) ッてぇか、「ほぼ同じ意味」か。