毎回、関ジャニ∞仕分けのカラオケ対決は楽しみにしている。
なんと26連勝中だったMay J.がついに負けた。
このカラオケ対決、観ていておもしろいのだが、
正直言って【点数が低い=下手】、【点数が高い=上手】だけではない。
点数が低くてもうまい人はいっぱい出ている。
あ、そうそう、「上手」と「うまい」は微妙に言い方というか
表現が違う。
「上手」というのはテクニックを指すことの方が多い。
逆に「うまい」はテクニック云々よりもどれだけの人に
伝えられるか、感動させられるかなど、いわゆる表現力が
大きいかどうかである。
もちろんプロの歌手であれば「上手」なのはあたりまえだが、
(もっとも上手にもレベルがあるが・・・)
「うまい」かどうかはこれまた別の話。
(ちなみにプロに対し「上手ですね」と言うのはある意味失礼なのです)
カラオケはあくまで機械であり、機械が審査をしている。
音程正確率、ビブラートやこぶしなどマイクで拾った音を
認識して判断している。抑揚はおそらく入力の強弱で
判断しているものと思われる。
昔の採点付きカラオケに比べれば、かなり性能がよくなったが
所詮は機械である。
私はその最新式の採点ができるカラオケは試したことがないの
なんとも言えないが、テレビを見ている限り、
ビブラートを入れているのに判定しなかったり、加点基準になる
ものを認識していないことが多いように思う。
たとえば、ロングトーンの部分で後半にビブラートを入れても
次の歌詞に画面が変わってしまった場合は加点していない。
ま、そこまで精密ではないということだろう。
おそらく、この番組を見ている多くの人が感じていると思うのだが、
対決していて、「この人の方が勝つ」と思っていたのに負けて
「え~?なんで?」となる経験はないだろうか。
それは機械には「うまい」がわからないのである。
カラオケで高得点を出すには「上手」に歌えば高得点になる。
なるが、その中で「うまい」と言わせられるかどうかは、
いかにその曲に感情移入が出来るかどうかだろう。
しかし、「うまい」は人にしか判断できないので、より「上手」な
人の方が点数が高くなるということである。
さて、May j.はどうなのか?
あくまで個人的な感想であるということはお断りしておく。
カラオケ対決でしか見たことも聞いたこともないことも
予めお断りしておきたい。
彼女は負けてはいけないという相当なプレッシャーがあったと思う。
そのため、
いかに「上手」に歌うか。
ということにとらわれすぎたのではないだろうか。
いままで、彼女を見てきて、かなり「上手」なのだが、
「うまい」というのは感じたことがなかった。
ファンは怒るだろうが、彼女の歌は
何も伝わってこないのだ。
カラオケ対決だからそれでいいのだが、聴いているのは人間である。
たとえ、点数が低くても「うまい」方が、人には響くのである。
今回、負けた時、彼女はモニターを見なかった。
つまり点数を気にしなかった分だけ、
「上手」よりも「うまい」に変わったのだと思う。
変わったという言い方は少し違うかもしれない。
意識しなかった分、感情を込めて歌えたのだろう。
もう一度言う。あくまで個人的な感想である。