岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
館内の見学コースに沿い 撮影していると、レンズの奥に悲しみの色彩が。
ここにしか実物がない、遠い幻影にも思えてしまう航空機の佇まい。
旧日本陸軍の戦闘機 飛燕 (ひえん)
陸軍 三式戦闘機 ニ型 (川崎 キ61 - Ⅱ改)
増加試作機 機体番号 6117
終戦まで、ここ各務原の工廠に於ける製造数は約3000機だそうです。
どうやら … この機体が現存している唯一の物らしいですね。
初飛行は、昭和16年(1941)寒気が増す12月の各務原飛行場を
離陸したという 飛燕 の運命は過酷な始まりだったのでしょう。
日本の航空機技術の発展は、呪わしい世界大戦によるもの。
かつてない未曾有の死傷者を出し敗戦した忌まわしい歴史の証人。
しかし、あまりに流麗なシルエットの機体は美しく風に舞う飛燕の如し。
彗星画廊☆写真集 HP
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