ザ・コックピット

 

 松本零士 先生の名作に、戦場漫画シリーズという短編集があります。

 

 

 

 

 悲劇と 絶望の時代に 散った人々の記憶。

 

 

 

 

 いまでは・・ 幻のように語り継がれる戦争” という時代の残り火のように。

 

 

 

 

 敢えて極限の時代を知り、平和を享受できた幸せを知るのも・・ 感染禍の世相。

 

 

 

 

 暴走する世界の動きを鑑みる度に、平和を維持する自衛隊の意味に感謝する。

 

 

 

 

 

 

  その 松本 先生の短編 『衝撃降下 90度』 という作品があります。

  太平洋戦争末期の悲壮感漂う本土が舞台で、私は未だ読んだことがありません。

 

 

  試製高高度戦闘機  キ- 99” と、その開発に携わり身体に重症を重ね

  パイロット・・ 台場の到達した 音速領域での死。

 

  レシプロのプロペラ戦闘機で、急降下戦闘を行い・・ 限界速度に到達すべく

  死を賭けた全力の降下で 時速 1,225km/h で空中分解していくのでした。

  

  架空のプロペラ戦闘機が、遥かな高度からの爆撃機に一矢報いようとする。

  修理する機材も燃料さえも残り少ない日々を描いた哀しみの物語り。

  

 

  不都合な戦禍を否定し、敗戦の古傷を隠すように築かれた繁栄する日本。

  いまでは、ドメスティックな横暴が日常化し、弱者にまで卑劣な暴力・・

  人々が・・ 祈った平和や幸福を無恥な人間が疎かに壊している事実。

 

  無責任な人間社会。  見栄と虚構の暮らしに執着し虚ろに老いる人々。

  生まれた瞬間から負け続け、逃げ道ばかりに狂奔する亡霊の街に等しい

  自動運転のクルマも 怠惰と責任転嫁のためなら・・ やめてしまえばいい。

 

  リモート や 隔てる関係の蹂躙、むしろ私こそは直接に伝える尊さを求む。

  こうした時代背景こそ、思考停止ではなく、知恵を極めて前進したい。

 

   という人間の普遍的な尊ぶべき柱を腐らせてはいけませんね。

 

 

 

 

 

  我々は三度・・ 生命の大切さを重く知らされる時代に生きている。

  戦争賛美ではなく、悲しみや痛みを共感していくように読んでみたい。

 

 

  この世界は、獰猛なままだから。

 

 

 

  戦争” を遠い時代に封じるように・・  彼らの至誠が試されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 連休の夜に・・ オーケストラサウンドはいかが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真集  HP

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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