金沢の温泉郷、しかも大正浪漫を感じさせる湯涌の地。温泉 click

   第31回 氷室開きの行事も終わり…いま頃は雨に濡れる紫陽花が綺麗でしょうね。

   
   しばらく仕事が忙しく湯にも浸かっていませんが、このお話しは少し季節を遡ります。



   心地よい谷川からの風、 夢二さんも…こうして待ち合わせしただろうか。



   ようやく浴衣姿の貴女が…   どうしたの頬が紅いよ。




   清流の音に野鳥の囀りがカクテルされたような静けさ… ふたりが似合う夕暮れ時。

   人の噂も雫のやうに  金沢の奥座敷などとも。




   金沢駅の東口にある北鉄バス12番の乗り場から湯涌温泉ゆき(湯涌線)便があります。

   終点となる『湯涌温泉』にて下車します。

   (また…北陸自動車道の金沢森本インター経由で県道10号をドライブすれば半時。)

   ゆわく温泉?のバス停がふたつ。(鄙びた感じの外観は演出)

   右の新しいほうが本物のプレート、左は観光用に用意された作品中の地名なのでした。




   その作品名は『花咲くいろは』というアニメです。

   湯乃鷺温泉”という架空の地名で湯涌が登場しており、いまでは聖地という訳です。

   お人形さん(フィギュア)は、主人公の松前緒花ちゃん。(郵便局のショーウィンドウに飾られて)



   
   有名な温泉宿さんもありますね。




   風情ある老舗の温泉宿にも予約でいっぱいです。




   江戸時代には加賀藩主の前田家の一族にも愛されたという縁の地。

   遠き昔の伝えによりますれば、養老二年(718年)のこと。

   とある紙漉き職人が、泉で身を浸す一羽の白鷺がおりまして…近づいてみれば

   澄んだ湯が涌き出ていたといいます。

   湯の涌き出でる様が…発見以来、温泉名の由来でもあるようです。


   静かな山間にある温泉地、佇まいも穏やかさが…





   阿吽”の呼吸。



   訪れた人々が気軽に楽しめるお店もあります。






  では…写真でお散歩してみましょうか。



  キレイに咲いたクレマチスですね。  花言葉は、『精神の美』『旅人の喜び』




  私は?このヒントでヒッグス粒子を発見…していません。

  (リアル探しイベントにも参加できるのですね。)






  古さが調和して味わいのある消火栓ですね。






  湯涌には、竹久夢二さんの夢二館もあります。あじさい click




  夢二さんの慕情を知る…700点を超える作品を展示しています。







  館内には…彦乃さんの面影が。




  

  夢二館のお隣にある建物は …湯涌温泉の総湯があるのでした。



  どちらも日々にこやかに大勢の来館者で賑わっています。

  効能によるとナトリウム・カルシウム -塩化物・硫酸塩泉(低張性弱アルカリ性温泉)

  神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・くじき・うちみ・切り傷・関節のこわばり・冷え性

  動脈硬化・痔病・慢性消化器病・虚弱児童・やけど・慢性皮膚病・慢性婦人病…。



  白鷺が源泉に舞い降りていたように…温かな湯で心身が癒されます。



 





  ここは総湯の隣り、稲荷神社へと向かう階段の途中。



  木格子の意匠が粋な…足湯が設けられているんです。



  湯涌温泉の由来…成り立ちが書いてあります。



  癒しの足湯、湯涌は美人の湯”ということですから…美脚になること間違いなしですね。



  
  さて、温まり血行もよくなりましたから下駄を履いて…稲荷神社に参りましょう。




  参道には奉納された多くの赤い鳥居が並びます。

  古風な趣きあるある境内に、お稲荷さん…稲荷大明神を祀っています。

  秋に行われる湯涌ぼんぼり祭り”の季節には、参道は30基のぼんぼりで飾られます。




  お稲荷さんは、私たちの身近な神社ですよね。

  全国で親しまれて30,000社もあるそうです。 京都にある伏見稲荷大社が総本宮です。

  稲荷信仰の原点である稲荷山に稲荷大神様が鎮座されたのは奈良時代の和銅4年。

  西暦711年です、去る平成23年で1300年を迎えたいまも民衆に愛されています。


  『衣食住ノ太祖ニシテ萬民豊楽ノ神霊ナリ』と篤い信仰心により崇められ

  御祭神は…五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、諸願成就の神として祀られてきました。




  そんな尊いパワーが宿る御社で願えば恋のお願いも叶うはず。




  伝説のように…のぞみ札”に願い事を書いて参拝しますと不思議にも念願成就しますから。

  なんという可憐なお話し ロマンチックではないですか。




  仄かに…ぼんぼりが点灯されるのは、毎年7月の後半から10月前半までになります。

  地元の点灯式と湯涌ぼんぼり祭りでは奉納された【のぞみ札】お焚き上げ”します。

  そうした祭事を含めたくさんの参拝客が訪れるようになりました。





  神秘のオーラを放つ?ミステリアスなキツネさん。




  境内の奥に一段高く鎮座する薬師堂。




  そっと柄杓の水を貴女の指に        冷たい…っ




  薬師寺の境内には湯涌での歌十数首のうちの一首を刻んだ歌碑がありました。

  『湯涌なる 山ふところの小春日に 眼閉ぢ死なむときみのいふなり

  なんて深い意味の歌でしょう。




  古の源泉を示す座標、それがこの臼”なのでしょうか。



  この境内に安置されて幾世紀を経てきたのでしょう。




  詩人画家で知られる大正のアーティスト竹久夢二の歌碑は…忽然と写真機から謎の消失。

  どこへ…?



  笠井 彦乃さんとは…椿 湯涌に様々な逸話を遺していかれたようですね。



  森とは魂魄の集うところなのですよ。




  ここを夢二さんが散歩しておられたのか…






  もう夕暮れですね…お宿に戻りましょうか。




      ふと…気がつけば  さっきまでの貴女の感触が消えている。




    美しい渓流のように 想い人との記憶は過ぎていくものでしょう。




        ふふふふ…狐お面



  こうして金澤の文豪たちも…怪奇と幻想の調べを書き綴っていたのでせうか。


                      さあ~お仕事しなくちゃね。


花咲くいろは   動画ありがとうございました。










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