「ここの所、胃腸の調子が良くない」といったような不定愁訴と
背中の硬さには繋がりがあります。
背中の硬さは背中の張り感や肩甲骨の内側のだるさ、
背中を中心に後ろに反らせることができないなどの訴えです。
カイロプラクティックでも胸椎のしなりはよくチェックします。
上部胸椎領域(胸椎1~4番)
主な支配領域:頭部・心臓・気管支・肺・食道
頚椎から胸椎の移行部であり、
頭部前方位(ストレートネックやスマホ首)による
物理的負荷を最も受けやすい領域でデスクワーカーの
首肩の辛さの訴えの多い領域です。
胸椎1~2番:呼吸の浅さ、手の冷えや痺れ、動悸、慢性的な肩こり
胸椎3~4番:呼吸器系(気管支の過敏性や喘息)、逆流性食道炎などのトラブル
中部胸椎領域(胸椎5~9番)
主な支配領域:胃・肝臓・胆嚢・膵臓(主に上部・中部腹腔の内臓)
猫背で最も丸くなりやすい箇所で長時間のデスクワークなどで
ロックしやすいエリアです。
胸椎5~6番:胃の不調や精神的なストレスが胃の緊張として現れやすい箇所
胸椎7~9番:胆嚢・肝臓の疲労(お酒の飲み過ぎ、脂っこいものの消化不良、慢性疲労)。
右側の背部に強い張りや圧痛が出やすいのが特徴です
下部胸椎・胸腰移行部領域(胸椎10〜12番)
主な支配領域: 腎臓・副腎・小腸・尿管
肋骨による固定が弱くなる「浮遊肋(第11・12肋骨)」のエリアであり、
回旋動作の支点となるため負荷がかかりやすい部位です
胸椎10~11番:腎臓・尿管の働き、むくみやすさ
胸椎12番:副腎(ストレスホルモンの分泌、慢性疲労症候群)、
大腰筋の緊張(反り腰や腰痛の原因)
背中の緊張は筋肉の酸欠や神経の滑走性の問題以外に
以下の2つの原因でも緊張をします。
内臓疲労から背中の緊張へ(内臓体性反射)
「食べ過ぎ・飲み過ぎ」
「小麦やグルテンの慢性摂取による腸の炎症」
「睡眠不足による肝臓の濾過疲労」など、
純粋に肉体的なアプローチで内臓が疲弊した場合も、
胸椎は硬くなります。
これを神経学で「内臓体性反射」と呼びます。
心から体へのルート
精神的ストレス(脳・扁桃体で感知)
↓
視床下部から自律神経へ命令(闘争・逃走モード)
↓
胸椎の横にある「交感神経幹」が激しく興奮
↓
【背骨の硬化】周囲の脊柱起立筋や多裂筋が緊張し、胸椎の動きがロックされる
↓
【内臓不調】大内臓神経などを通じて胃腸の血流が途絶え、消化不良や胃痛が起きる
ストレスを感じたときに背中がガチガチになり、
胃がキリキリ痛むのは、まさにこのルートがリアルタイムで働いている証拠です。


